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No.005:日本プロレス界の代表!!新日本プロレス

皆さんこんにちは!サックスマン上野と申します!

今回の記事は日本プロレス界の代表ともいえる団体、新日本プロレスをご紹介したいと思います。プロレスファンのほとんどの方からは「それもう知ってるよ!」とツッコミが入る内容になってしまうかもしれませんが、初心者の方にわかりやすい内容にしていきたいと思いますのでよろしくお願いします。尚、プロレスの考え方は千差万別ですので、これからご紹介する内容はあくまでも私の個人的な考えですのでご了承ください。

1.新日本プロレスとは?

新日本プロレスは1972年に”燃える闘魂”の異名を持つアントニオ猪木さんにより創立された、日本で一番老舗のプロレス団体です。”ストロングスタイル”という自分の感情(怒り)と己のレスリング技術をリング上で爆発させるファイトスタイルを提唱する新日本プロレスは、数々の名勝負とともに多くのスター選手を生み出しました。主なスター選手としてはバラエティ番組でお馴染みの”革命戦士”長州力さんや、山崎方正さんへの制裁ビンタでお馴染みの”黒のカリスマ”蝶野正洋さん、日本で一大ブームを巻き起こした初代タイガーマスクさんなど、数えきれないほどのスター選手が生まれました。

しかし、1990年代後半~2000年代にかけて日本プロレス界にとって冬の時代が訪れます。PRIDEやK-1といった総合格闘技ブームの到来です。それまでリング上で”観客に魅せる”試合をしていたプロレスでしたが、今までなかった総合格闘技の”真剣勝負”の試合に観客は引き付けられていきました。新日本プロレスはその影響をもろに受けてしまい観客は激減、試合会場には空席が目立つようになっていきました。新日本プロレスの存続も危ぶまれる状態となります。

そういった状況の中、2000年代後半~2010年代にかけて”100年に一人の逸材”と呼ばれる棚橋弘至選手がそれまでのプロレスの常識を変えていきます。黒髪と短髪、黒いパンツが常識だったプロレスラーの風貌は、金髪と長髪、色彩豊かで派手なパンツに変えました。また、それまで怒号飛び交う険悪なムード漂う試合会場は、観客に対して「愛してま~す!!」と言う決め台詞や、試合中に行う”エアギター”などのパフォーマンスなどで、初めて会場に見に来た観客でも親しみやすい雰囲気にしていきました。そして今までいなかった家族連れや女性ファンといった客層の心をつかみ、プロレスブームが再燃していきます。そして現在、”レインメーカー”オカダ・カズチカ選手や”制御不能のカリスマ”内藤哲也選手をはじめとする個性豊かなプロレスラーがプロレスブームを牽引しています。

2.新日本プロレスの主な選手と勢力図

下図は現在(2020年11月)の新日本プロレスの主なプロレスラーと勢力図になります。ここでは主なユニットとプロレスラーのご紹介をしていこうと思います。

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正規軍(本隊)は新日本プロレスにおけるベビーフェイス(善玉)の立ち位置になります。リーダーは棚橋弘至選手(下写真左側)が務め、新日本プロレスの代表ともいえる存在です。その正規軍の次期リーダーといえる立ち位置にいるのが、イケメンレスラーとして活躍する”ゴールデンスター”飯伏幸太選手(下写真右側)。昨年と今年のG1クライマックス(毎年夏に行われるヘビー級(重量級)選手達によるリーグ戦。)で2年連続優勝という快挙を達成した選手です。そのほか、小島聡選手、天山広吉選手といったベテランプロレスラーの他に、トーア・ヘナーレ選手、ジュース・ロビンソン選手といった外国人選手も揃っています。またJr.ヘビー級(軽量級)選手では”タグチジャパン監督”の田口隆祐選手や”Way to the GrandMaster”マスターワト選手などが所属し、新日本プロレスのデビュー3年目あたりの若手レスラー達(通称”ヤングライオン”)もいます。

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この正規軍と同じくベビーフェイスの立場にあるのがCHAOS(ケイオス)というユニットです。元々はヒール(悪玉)で活動していたユニットでしたが、近年は正規軍と同盟関係にあり、共闘することが多くなりました。リーダーは”金の雨を降らせる男(レインメーカー)”オカダ・カズチカ選手(下写真)で、身長190cmという恵まれた体格と高い身体能力を持った日本プロレス界を背負って立つ選手です。ちなみにオカダ・カズチカ選手の奥様は歌手や声優で活躍されている三森すずこさんです。

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これらベビーフェイスに対し、ヒール(悪玉)は3つのユニットがあります。1つは新日本プロレスの中で一番極悪非道な行為を実行するBULLET CLUB。特にリーダーの”SWITCHBLADE”ジェイ・ホワイト選手(下写真)は主に間接的にレフェリーを行動不能にした後、無法状態となったリング上で金的や凶器攻撃といった行動に出るのが特徴です。最近ではEVILという選手が加入し、金的や凶器攻撃の他にセコンドを介入させて攻撃してくるなど過激さが増しています。

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2つめは”世界一性格の悪い男”鈴木みのる選手(下写真)が率いる鈴木軍。新日本プロレスで誕生したユニットですが一時期脱退し、プロレスリング・ノアという他団体で数々のベルトを獲得する活躍をした後、新日本プロレスに再侵略してきたヒールユニットです。凶器攻撃を行うことがありますが、高いレスリング技術と観客を引き付けるパフォーマンス能力を兼ね備えたプロレスラーが揃っています。”ボス”の鈴木みのる選手が言う決め台詞「俺たち鈴木軍、イチバンー!」は特に盛り上がります。

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3つ目はTHE EMPIREという今年できたばかりの新生ユニットです。リーダーは飛んだり跳ねたりといった空中戦を得意とする”ジ・エアリアル・アサシン”ウィル・オスプレイ選手(下写真)です。元々CHAOSに所属していましたがリーダーのオカダ・カズチカ選手を裏切る形でユニットを新設しました。現在のメンバーは3人と少数ですがどの選手も曲者で、今後の勢力図を大きく塗り替える可能性を秘めたユニットです。

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またこの他にも、新日本プロレスには”悪いこともするけど良いこともする”といった立ち位置のベビーヒールのユニットがいます。ロス・インゴベルナブレス・デ・ハポン(スペイン語で”日本の制御不能な奴ら”の意)です。”制御不能のカリスマ”内藤哲也選手(下写真)が設立したユニットで、ベビーフェイスやヒールといった従来のプロレスラー像にこだわらない自由な試合スタイルが特徴です。”制御不能”で自由なスタイルが多くの観客の心を引き付け、現在の新日本プロレスで一番の人気ユニットとなっています。試合会場に行くとほとんどのプロレスファンがこのユニットのグッズを身に着けています。

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3.新日本プロレスの主な3つの特徴

こうした個性的なユニットが揃う新日本プロレスですが、新日本プロレスの主な特徴は以下の3つが挙げられます。

①各プロレス団体のエース級レスラーが集結!

50名以上のプロレスラーが揃う新日本プロレスですが、全員が新日本プロレスでプロデビューした選手というわけではありません。先ほどご紹介した勢力図の中で新日本プロレスでデビューした選手は20名ほど。そのほかの選手は全日本プロレス、プロレスリング・ノア、DRAGONGATEなどの他団体でデビューした選手ばかりです。しかもそれぞれの団体でエース級の活躍をしてきたプロレスラーばかりなので試合内容もレベルが高く、初めてプロレスを見る方でも見応え十分です。まさに日本を代表するプロレス団体といえるでしょう!

②親会社がカードゲーム会社!

現在の新日本プロレスはブシロードというグループ会社の傘下に入っています。ブシロードはカードファイト!!ヴァンガードなどのカードゲーム事業を手がけており、この事業の他にスマートフォンゲーム配信・運営、広告代理店、インターネットラジオなど幅広く事業を展開しているグループです。このグループの傘下である新日本プロレスは他の事業とのメディアミックス展開がされており、現在のプロレスブーム復活の要因ともなっています。

③日本最大規模のビックマッチを毎年開催!

新日本プロレスは観客数5000人以上のビックマッチを年に10大会以上も開催しています。その中でも特に有名なのは、毎年1月4日に東京ドームで行われる”レッスルキングダム”です。通称”1・4(イッテンヨン)”と呼ばれるこの大会の観客数は4万人以上にのぼり、日本プロレス界で最大規模の大会になります。この大会では新日本プロレスが認定する各タイトルの試合が行われ、メインイベントではIWGPヘビー級チャンピオン(新日本プロレスの中で最も権威のあるタイトル)のタイトル戦が行われます。

以上が新日本プロレスのご紹介になります。日本を代表するプロレス団体だけあり、試合会場ではプロレスの基本ルールの解説もVTRでちゃんと紹介されていますので初心者の方にも安心して楽しめます。気になった方はぜひ試合会場へ足を運んでみてください!

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