１ヶ月だけNetflixからHuluに乗り換えた。
Huluで配信されている『神の雫』と『挑戦者』をどうしても観たかったからだ。（どちらも山P絡み）

『神の雫』全8話

人気ワイン漫画を大胆アレンジした日仏米共同制作の国際連続ドラマ。
ワインに人生をかけた男、遠峰一青（山下智久）とワインに人生を狂わされた女カミーユ。
総額160億円にも及ぶ世界最大ワインコレクションの相続をかけて、2人は壮絶な闘いを繰り広げる。
そしてその裏には生い立ちの秘密が隠されていた。

私がこのドラマに多いに興味を持ったのは、もちろん山P主演ということがある。
彼が2021年8月に単身フランスへ向かったのは、
日本各地で新型コロナウイルスによる緊急事態宣言が発令されていたコロナ禍真っ最中だった。
ヨーロッパでもロックダウンが実施されていた頃だ。
旧J事務所から強制的に退所をさせられ独立。
後ろ楯が無くなった彼が単身であの時期にどうやって渡仏できたのか。
長い挑戦の始まりだった。
撮影はフランス、イタリア、タイ、日本で、2021年8月から2022年6月クランクアップまで10ヶ月に渡って行われた。

原作者の亜樹直（あぎただし）は、
2004年11月に『モーニング』で連載を開始、2020年10月の続編まで16年間連載を続けた。
そして今回のHuluドラマ化のタイミングで『モーニング』で遠峰一青の娘を主人公とする連載漫画が始まったそうだ。

そんな壮大な原作とは一線を画したオリジナルドラマに仕上がっているところが、今回のHulu『神の雫』のおもしろいところだ。
ワインの魅力に取り憑かれた天才、遠峰一青。
その役になり切り、感覚を研ぎ澄ますために相当なダイエットをしたようで、
ドラマの中の山Pは頬がこけ、目が落ち窪んでいる。
そんなドラマ撮影の最中とは知らず、
日本ではあの時、山Pが病気ではないかとかなりの噂になっていたほどだ。

『挑戦者』全10話

山Pを挑戦者として取材する一方で、
彼自身が世界で活躍する挑戦者に直接会いに行き取材をするというドキュメンタリーだった。

K-popアイドルAB6IXのイ・デフィ、
『神の雫』原作者の亜樹直、
人気アニメの声優土屋神葉、
アートが世界で注目されているオーガスト・ビレラ、
プライベートでも親交が深いリリー・フランキー、
それぞれの世界で限界に挑戦する姿を取材して、
自身の今後の挑戦を思い描いているようだった。

彼はいつも言っている。
楽な道と険しい道があったなら、
必ず険しい道を進む。
それが自分が成長する唯一の方法だからと。
やはり彼は挑戦者だ。

※画像はすべてHulu公式Xより