わかりやすい例え話をするコツ

何かを説明するとき、例え話をすることはよくあります。
わかりやすい例え話をするにはコツがあるので紹介します。

1 抽象化
2 共通点
3 相手を知る

1 抽象化

まずは本当に伝えたいことはなんなのかを抽象化します。
例えば「穴場のカフェを見つけたうれしさ」を伝えたいとします。
このとき本当に伝えたいのは、「期待せずなんとなく入った店だったけど、コーヒーはおいしいし、静かな雰囲気で集中できるし、店員さんの態度もいい」というような、「期待以上だった」という感覚です。
なので「穴場のカフェを見つけてうれしかったんだよね」という話で本当に伝えたいのは「期待以上だったといううれしさ」と考えて、これが伝わるような例え話を考えます。これが抽象化です。

2 共通点


何かに例えるには、今している話と例え話との共通点を見つけます。
1で考えた「本当に伝えたいこと」と共通点のあるエピソードで例えます。
今回は「期待以上だったうれしさ」なので、「お腹が空いてどこでもいいから入ってみたラーメン屋が信じられないくらいおいしかった」とか、「暇つぶしになんとなく入ったブックオフで昔読みたかったけど忘れてしまった本を見つけた」とか、そういうエピソードを見つけ出します。

3 相手を知る


わかりやすくするためには、「相手によってわかりやすい話は違う」ということを意識します。
例えば同じ話を説明するのにも、主婦の人に説明するなら料理で、大工に説明するなら建築の話で、中学生に説明するなら学校の授業で例えた方が、それぞれ伝わりやすくなります。
何に例えればわかりやすいのかを考えるために、「相手を知る」ことが重要です。

どうやって相手を知るかというと、まず観察します。
会話の中でその人が何に興味を持っていそうか、どんな人なのか、どういう考え方をする人なのかに注意して話を聞きます。
もしくは質問をします。
「普段料理はしますか?」と聞いて、「します」と言われたら、その人には料理で例えると伝わりやすいです。
このように、これからする例え話が伝わりやすいかを質問で先に確認するのは便利な手法です。

初対面で相手の情報が少ない場合は、誰にでも伝わりやすい話題というのが一応あります。
それは小学校の経験です。
「50m走やりましたよね」というように小学校の経験で例えると、だいたいの人は理解してくれます。
ただし、こういう誰にでも伝わる話題は、深くわかった感じがしにくい側面もあります。
その人だけに伝わるようなマニアックな例えができたときの方が、より「わかった」と思ってもらえます。
そういうのができるようになるためには、やはり「相手を知る」ことです。

これら3段階のステップを意識することで、例え話がわかりやすくなります。ぜひ使ってみてください。

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