見出し画像

感情豊かな人事でいたい。

私の会社でも、新型コロナウイルスの影響で事業の縮小が必要な状況になっている。休業手当の計算や雇用調整助成金の申請、何か月か先のシミュレーションに追われる日々の中で、色んなことを「数字化」している。こういう経営判断、手続きにおいては特に人が数字になる。

私は幹部社員ではないので、どの部門を休業にするとか、休業手当の割合とか、そういう決定の場に立ち会っているわけではない。もちろん提案や報告はするけれど、いったん決まってしまえば後はひたすらに場合分けをして計算をして社内制度を作って手続きを進める。そして、該当の社員に決定を通達する。もちろん社員の精神的なフォローもする場合もあるけれど、会社としての決定自体は変わらない。組織である以上、それは当然の事だ。

だから、一連の業務を流れ作業として行うこともできるし、これが仕事だと割り切ることもできる。そうして割り切って仕事をすることも必要な場面もあるだろうと思うが、それでも私は感情的に仕事をしていたい。いや、感情を表に出しはしないけれど、休業することになった社員の仕事への想いとか生活面の不安とかご家族のこととか、そういった痛みに自然と思いを寄せられる人事でいたい。

どんな想いを抱いていたとしても、私の仕事内容は変わらない。それでも、単に数字として処理するのではなく、思いを込めて仕事をしたい。仲間として、全員が復職できる状況を諦めたくはない。そのために出来ることは多くは無いけれど、とにかく自分の業務に対して生産性を上げること。建設的に提案できる人間になること。そして、信頼を得ること。そういう一人ひとりの地道な積み重ねが、大袈裟かもしれないけれど仲間を守ることに繋がると信じたい。

月曜の朝。今日も自身の心を動かして励みたい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?