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『やりたいことを全部やる!時間術』

5年ぶりの免許更新。せっかくだからと積んだままになっている一冊をお供に持っていった。

『やりたいことを全部やる!時間術』(臼井由妃)

旧題『1週間は金曜日から始めなさい』の改訂版。失礼ながら、著者のことは存じ上げず(マネーの虎に出演されていた、女性経営者との事)、完全に表紙買い。なぜか『大垣書店のオリジナルカバー』になっていて、つい手に取ってしまった。なんでオリジナルカバーなんだろう?ちょっとその疑問は解けそうで解けていないのだけれど、100年書店を目指すという心意気を応援したくて購入。

簡単に要約すると、時間に支配されるのではなく、支配する人、つまり『時間リッチ』になるための本。例えば「時間は「引き算」ではなく「足し算」で考える」、「情報も人も広く浅い付き合いは無駄」「自分の時間価値に見合った時間の使い方をしよう」等、非常に多くの項目が羅列されているので、一度、本文を読めばあとは目次を毎日眺めるだけでも意識が変わるかもしれない。もちろん、毎日19時に寝るなんてことが実行できる人は企業勤めの人間にはハードルが高すぎるわけだけれど、早朝に起きて時間を支配する感覚を養うというのは何となくわかる気がする。ほとんど誰も活動していない、しんと研ぎ澄まされた空間にただ一人、時折聞こえるバイクの音や鳥の囀ずりに時間や季節を感じる朝…確かに贅沢。

この本に書かれていることは、そんなに衝撃的な内容でもなく、当たり前プラスアルファの範囲内。ただ、私はそこまで毎日、多くのことを考えて仕事に取り組んでいることは少なく、場当たり的に目の前の仕事に追われているタイプの人間なので、これが全て自然にできるようになれば、確かに時間に余裕のある人になれるかもしれないなと感じた。

それとは別に、私にとっては「時間密度を高めてくれる人、下げてしまう人」という項目が胸に刺さった。「自分にとって一緒に過ごすことで時間の価値を高めてくれる人と会いましょう」という話をされているのだが、思わず、「私自身は誰かと過ごす時に、その相手の時間価値を下げてしまっていないだろうか?」と自問自答してしまった。うーん…自信が無い。「この人と会う時間は有意義!」と思ってくれている人が何人いるだろうかと弱気になってしまったわけだけれど、これも時間をうまく使って余裕のあるカッコイイ大人になっていない証拠なのだろう。

私自身も、気分が乗っているときには、仕事もプライベートも忙しいと思わず、「あれもこれもやる!そしてもっと出来ることを探したい!」と前向きになることが多く、仕事だけ、プライベートだけ上手くいっている…という経験はほぼ無い。その無敵マリオ(例えが古いか)状態が続けられるかどうか。やる気が起きるのを待つのは確かに時間の無駄だと思うので、とにかく形から入って、本書での項目を一つでも実行していきたい。

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