見出し画像

健康で幸せな人生を送るために必要なたった一つのもの

PRディレクターのさやです。画像はフランス留学時のクラスメイト達と撮ったもの。もう5年前のことです。

断捨離が好きで、割となんでも躊躇なく処分できるのですが、ぬいぐるみだけはどうしても手放せない私です。#思い入れが強すぎる。

さて、今日は「幸せの秘訣」について考えます。紹介する研究自体は非常に有名かつやや古いものなので,ご存じの方も多いかもしれませんが,最近内省を繰り返すうちに,この結論がやっぱり大事だよねと強く思ったので改めてここに記しておきます!

健康で幸せな人生に送るために必要な要素とは?

「健康で幸せな人生を送るためにはどうしたらよいの?」という問いは,人類の最も普遍的なテーマでしょう。皆さんはどう考えますか?

その問いに対して,史上最も長く追跡調査をして一つの答えを世界に提示した研究があります。それがハーバード大学の成人発達研究です。ロバート・ウォールディンガー教授がTEDでもその結果を講演しています。

人の人生はまさに山あり谷ありで,ある期間のみを研究対象としても真に正しい結果は得られません。しかし,この研究はその課題を乗り越えるために,724人の男性をなんと75年間にわたり観測し続けたのです。研究資金の不足や人員の変更などにより通常このような研究は10年以内に頓挫するのが常ですが,この研究に関しては数世代に渡り研究を継続させており,登壇者のロバート教授は4代目の研究責任者です。多くの人の信念と努力があってこその素晴らしい結果ですね。

調査方法は以下の通りです。まずは研究対象を2つのグループにわけます。ハーバード大学2年生の青年たちとボストンの貧困家庭に育った青年たち(当時のアメリカにおいて最も貧困状態にある人々だったから調査に選ばれたのです)という2つのグループです。研究開始とともに彼らに健康診断を受けてもらい,両親へのインタビューも行いました。大人になった彼らは,医師・弁護士になった人もいれば,アメリカの大統領になった人もいます。統合失調症になった人もいればアル中になった人もいます。

彼らへの直接のインタビューに加え,様々な医療結果も踏まえて,ある明確な結論が出ました。それは,健康で幸せな人生のカギは富でも名声でもハードワークでもなく,「よい人間関係に尽きる」ということです。もう少し詳しく解説すると,以下の3つに要素分解されます。

①よい人間関係は本当に健康に良い:家族・友人・コミュニティとのつながりが強い人は,つながりが弱い人に比べて幸せで健康でかつ長生きしているのです。

②人間関係は量より質:パートナーがいる・友人が多いということではなく,身近な人々との関係が良質であることが重要です。かつ,50歳のときに幸せな人間関係にいる人は,そうでない人に比べて80歳の時により健康で幸せでした。加齢家庭の様々な困難を良い人間関係がクッションとなり支えてくれるといいます。

③良い人間関係は身体的な健康だけでなく,脳を守る:何かあったときに頼れる人がいると明確に思えている人は,80歳でも記憶がはっきりしています。

結論として,良い人間関係は私たちの健康と幸福度にプラスなのです。

人間関係に頼るとはどういうことか

人間関係は複雑で,家族や友人との関係性を維持するのは難しく労力を使うことです。ロバート教授人間関係構築の道のりをセクシーでもグラマラスでもないと表現して,その平凡さやむずかしさを表しています。しかし,75年にわたる研究結果として,「人間関係に頼った人が健康で幸せになれる」とわかったのです。では,人間関係に頼るとはどういうことなのでしょうか?

ロバート教授はできることはたくさんあると述べています。テレビやPCにあてるスクリーンタイムを人との時間に費やすこと・パートナーとの関係改善のために何か新しいことをやってみる・ずっと連絡をとっていない家族に連絡してみるなどです。

みなさんは何からはじめますか?

考察

人生の健康と幸福は良い人間関係で決まる。結論として知っていても,あまりそこに時間もエネルギーも投下できていなかったなと思っています。私は新しい人間関係を広げてみること,今ある関係性を大事にすること,関係性のアップデートを恐れないことを特に意識しながら,本当に心から信頼できる人を一人ずつ増やしていけたらと思います。例えばデッドプール(偽物)とかね。

画像1

今日もご精読いただきありがとうございました。感謝を込めて。




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?