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【1989年100日旅】30日目。モスクワ

30日目。前夜、大人たちは日本酒とヴォトカを飲み、楽しく過ごしてホテルに帰るのが遅くなったので、朝はゆっくりすごす。昼食時、グルジアのおじさんがアルバート通りのグルジア料理店に誘ってくれた。「チーズたっぷりでお祭りの時に食べるものを食べた」と日記にある。

「名前は忘れたが、信じられないほどおいしかった」と書いている。記憶を頼りに調べたら、チーズ入りパンのハチャプリの一種、アチュマだとわかった。チーズを練り込んだ生地を薄く伸ばし、チーズを挟みながらラザーニャのように何層にも重ねてオーブンで焼いたもの。チーズたっぷり。

グルジアの状況、ソ連からの独立の悲願などをグルジアのおじさんからは教わったけれど、それでもこんなにおいしい食事を食べられるグルジア人は豊かなのだろうなあ、と思った。食事後はアルバート通りを散策。春の陽気の中、再び似顔絵描きやストリートミュージシャンの演奏を楽しんだ。

そんな感じの30日目。旅は残り70日。  

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