アメリカへの憎しみと感謝

平和の担い手どころか、テロと戦争を生み出すアメリカ。
仕事をする中で嫌でも見せつけられる米政府関係者の傲慢さ。
非英語圏で英語が通じないことにキレるアメリカ人旅行客。
遠くからでも分かるくらい、態度も声も大きいアメリカ人。
政府と人々は違うと言うけど、必ずしもそれは成立しない。

そして、極め付けは、米政府の徹底したイスラエル支持。
イギリスでさえパレスチナ停戦の国連決議案に賛成する中、反対し続けたアメリカ。
世界中が賛成する中、イスラエルによるパレスチナ人大虐殺を許すアメリカ。
世界から消えてほしいって思った。
毎日、アメリカへのヘイトで苦しくて眠れないくらいだった。
ヘイトの気持ちをなくしたくてもなくせなくて苦しかった。
アメリカへのヘイトを共有する友達と話しても、気持ちは晴れない。
アメリカへのヘイトを共有するアメリカ人の友達と話しても、気持ちは晴れない。

でも、やっと、アメリカが停戦の国連決議案を棄権するところまで来た。
そして、海外に住んでたときにいつも救ってくれたのはアメリカ人の友人だったことを思い出す。
そして、今の私があるのも、アメリカという国に住む機会があったからだと思い出す。
今でこそ、いろんな生き方を認めることの価値が日本で見直されてきたけど、10年前、私が20代の時には、考えられなかった。
ジェンダーなんて言葉も、LGBTQI+なんて言葉も、聞くことなんてなかった。
そんな時代に、アメリカに移住して、無限の多様性と多様な生き方に出会って、究極の自由を感じた。
あの多様性に強烈に惹かれて、一生日本に帰りたくないって涙流した夜もあったくらい。
アメリカは、私が私らしくいられる、私らしくいることに自信を持てる、安心して私らしくいられるっていう自由を教えてくれた。
結婚も子どもも望まない、30代になってもまだまだ遊びたい、かつ、SJWの私は、もしあのときアメリカに移住していなかったら、今ごろどうなっていたんだろう。
日本の中ではマイノリティすぎる自分を大好きでいられたか分からない。

大嫌いなアメリカ。
でも、言葉では足りないくらいの感謝がある。
今もこれからも、12年前のアメリカ移住は、私の人生のthe best decision everだと思う。


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