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誰でも大好きの悩み

私には推しが多い。いわゆるDD(daredemo daisuki)と呼ばれても仕方ないと思う。いやでも!(ここから言い訳)私は大抵は楽曲から入るのである。良い曲なのでグループを認識し、次第にそのグループが気になるようになり、あれ、好きなのでは?となり、好きなので音源が欲しくなり、どうせCD買うなら特典があるほうがいいじゃない!と思い、こういう場合の特典は大抵、メンバー別に分かれているわけで、じゃあ応援するメンバーを決めたほうがいいのだなと感じ、なんとなくこの子に惹かれるかも、というメンバーが現れてくるようになり、そのメンバーの情報が目に入りやすくなることで興味が増していき、良いと感じるポイントが増えていくわけで、あれ、好きなのでは?となり、よしこの子を推そうと決めるのだ。

この動きがグループごとに行われると、好きなグループの数だけ、推しができてしまうことになる。この時点でもう推しは多いのだが、さらなる問題としては、「同じグループ内に推しが何人もできてしまう」ことがあるのだ。(ここから言い訳)私の場合、前提条件としてグループ全体が好きなので(これは箱推しと言う)、グループ全体の情報は追わなければいけない。そのため、グループ公式情報の他、メンバー個別の情報も追うようになる。ここで「この子はフォローするけど、この子はフォローしない」ということが私にはできない。また、私が好きになりがちなグループは、なんとか全員追える人数であることが多いのだ。ということで、グループメンバー全員の情報や発言を見ていくことになる。そういった感じで見ていると、グループ内でも仲の良いメンバー間でやりとりがなされることがあるのだ。私は、メンバー同士は仲良くしていてほしい派である。なので、メンバー間のほのぼのとしたやりとりが大好物なのだ。それを眺めているうちに、推しの仲良しの子の良いところも見えてきて、あれ、好きなのでは?となり、じゃあこの子も推さざるを得ないとなるのだ。不可抗力じゃないか。

とはいえ、推される側からすれば、「たくさんの推しの中の一人」よりも「たった一人の推し」とされるほうが嬉しいはずだ。また、DDとしてはみんなを平等に推さねばと思いはしているものの、現実問題それは困難で、推しの中の一人に熱意が集中してしまうこともある。みんなを等しく推すようにすると、最大出力、つまり一人にかけられる熱意なり、労力なり、金額なりが落ちてしまったりもする。全員を最大の力で推すことは、主に金銭面で無理である。みんなにいい顔をしようとしても、できないのだ。

好きの種類はいろいろだし、応援の形もいろいろだ。だが、私が足を突っ込んでいるアイドル沼では、単推し(一人だけ推す)が最上の応援の形とされているところがある。それができず、たくさんの推しを中途半端に応援するくらいならば、最初から推さないほうがいいのではないか、とこの頃思っている。グループ全体の情報を追いはしても、特定のメンバーを推したりはしない、そんな応援の仕方をしたほうがいいのではないか。

でも、その人の良いところは、その人に伝えたくなるではないか。みんながそれぞれに個性的で、魅力的なのがいけないのだ、そうだそうだ。


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