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あの人はやってくれたのに。

仕事で担当者が変わると、よく聞く言葉。

その辛さから、救われた言葉があって。

「あの人の代わりってのは、ありえませんで、あなたは自分なりに仕事してくださればと思います」

年賀状に書いてあった、その言葉に
私は、今でも救われている。
6年前のお話。

みんなから頼りにされていた大先輩が、定年退職をした。

退職するって知ったのは、私が育休明けで復帰してからだった。
「半年後に退職します」
「後任は決まっていません」

引き継ぎが始まった。

不安しかなかった。
定年まで勤めあげてきた人の仕事を、
半年でなんて無理。

私の子供は、まだ6ヶ月。


後任も決まったが
プレッシャーにまみれたまま
不安な気持ちを込めて、年末に慌てて年賀状を出したのでした。

退職した先輩のようには、できないと思うし
ご迷惑をおかけすると思うけど
今年もよろしくお願いします。
そんな、年賀状。

そんな、年賀状に対して
かえってきた、あたたかい言葉。
年賀状読んで、泣くなんて
後にも先にもない。

そもそも、
誰かになるなんて、できないよな。
誰かの様に生きるなんて、無理な話しだ。


単純に考えればわかるコト。
不安という雲に覆われて、私を見失っていた。

背負わず、気負わず
できることを、やればいい。

大丈夫だよ。

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