見出し画像

ジェンダー日記#6 男扱い

Sayaです。

もやもやしてることがあります。私の性別の「扱われ方」についてです。

私は性自認は女性寄りの中性で、性表現も女性です。女装している方がしっくり来る感があります。

でも、それでも、私は女性そのものではない。体は男。でも男としてのジェンダーからは、距離感を感じます。かといって、女としてのジェンダーのほうがしっくりくるか、と言われれば、「男」よりはマシ、という感じかな…。ぴったり真ん中、って感じでもないのでなかなか難しい。

でもそんな私の内面のことなんかは、私以外の人にとっては、別に大した問題ではないんですよね、結局。生まれ持った体の性別で人を見て判断されるんだな、とつくづく思います。

たとえば職場。私は異性装勤務が許されています。だからスカートも履いていますし、ヒールもパンプスも履きます。

でも、私は「男」扱いされます。性同一性障害のことは、みんなに言っています。そのほうが私は身動きがとりやすいので。また、受け入れられやすい職場だということが分かってきたから、というのもあります。

それでも私は、「女装している男」としてしか見られてないだなー、と、同僚(男性です)から、貰い物のお菓子を頂いたときに、「女性は2個、男性は1個ねー」と言いながらその同僚は渡していて、わたしにはちゃんと「1個」渡してくれた、みたいなことがあったり。

「あ、私、やっぱり男カウントされてるんだ」「同じだと未だに思われてるんだ」って思うと、なんだかなぁ…。いや、女性として扱ってほしいわけではないんですが、かといって、こういうふうに明らかな形で「君は男だよね」っていうメッセージを伝えなくてもいいじゃないですか。ある意味、私への挑戦状ですよ。

おまけして、「じゃあSaya先生は……おまけして2個ね」なんて言われたら、たぶんすごく嬉しかったんだと思います(お菓子が2個もらえるからじゃないですよ?)。「おまけ」でも、男性じゃなくて女性としてカウントしてくれる。それって、結構、精神的に左右される出来事だな、と、今回つよく思いました。

あーあ、すきで男に生まれたわけじゃないだけど……いや、性自認がズレてなかったら、別に男でも良かったと思っていたんだろうけど……性同一性障害である以上、ズレてる感覚はずっと続くし、緩和される一つの方法が異性装だったりするわけで。

社会の中で、男でも女でもない性別として生きていくのって、辛いですねー。険しいよ、ほんと。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?