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この文法は、誰まで届くのか「カメラを止めるな!」

こんなに客席が埋まり、熱狂を呼ぶ理由ですが、昨今の映画館を埋めている応援上映と仕組みは一緒だな、と思いました。応援上映は萌えドリブンで客席の反応箇所を固定することで、一体感を生み出していますが、この映画は映像の作り込みの面白さというもっと一般化されたドライバーで良質なバラエティ映画化しています。文法として、海外で通用するのかどうかに興味があります。日本のテレビバラエティの笑いの文法よりよっぽどワールドワイドな手法だと思うのです。

自分のTwitterタイムラインでは映画監督、テレビ関係者、演劇関係者をフォローしていて、7月の2館上映の時点でじわじわと口コミが増えてきた感じだった。
満員のミニシアターはちょっと苦手なので東宝系で始まったのを機会に見ました。

結局日比谷TOHOで見たんですが、すごく印象的だったのは開場時に「昔のスカラ座みたいだな」と年配のご夫婦が扉を通って行ったこと。満席だったんです。係員の「本日のカメラは止めるなは全て売り切れです!」の叫びとあせりと合間って、映画館に見たことのない熱気がこもっていました。

映画は一番前で見る主義なので一番前のどセンターを予約して行ったのですが、大の苦手のゾンビものを一番前で見るのはやっぱり無理があった…。だいたい展開は読めていたので前半は薄目でちら見しました。怖かったです。
(ちなみに、知人でカメラワークも趣旨も自分に合わないといってる人はちゃんといたので、そりゃ合わない人はいるでしょう)

でも!
はー、楽しかった。
展開は予想通りでしたが、表現がとっても楽しかったです。
前半に仕掛けがいくつもあって、探すためにもう一度見たい、と思ってしまいます。
これはネタバレできませんね。

会場の一体感もあって、笑い声もたくさんあって、それもよかったです。普段シリアスな邦画かドキュメンタリーしか見ないので、映画館でみんなで笑って見るというのは初めての経験だったかもしれない。
今度は後ろのほうの席から前半もちゃんと見つつ、誰かと一緒に見にいこうと思いました。

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