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「トークの教室」というタイトル

今回の本、タイトルは全面的に編集者におまかせした。
だって、自分で『トークの教室』なんて名乗るのはおこがましいし、ましてやサブタイトルの『「面白いトーク」はどのように生まれるのか』なんていうのは、私からは逆立ちしたって出てこない言葉。

あ、でも、それで編集者と揉めたということはまったくないですよ。タイトル決めは、きわめてスムーズにいきました。
というのは、私は最初から、
「今回の本は自分がやってきたことを語るわけだから、自分では価値判断がわからない。他者の目で見てもらった方がいい」
と決めていたから。
タイトルも、よっぽどひどいのが出てきたら「ちょっとそれは…」と相談しようと思っていましたが、出てきたこのタイトルを見て、
「ああ、私は他人からはそう見えるのか」
と納得して、すんなり決まりました。

自分が経験してきたことを書くわけだから、私にしかわからない内容が多い。ということは、校閲の方の出番も少ない。私の本にしてはゲラの付箋も少なかった。

リリースはけっこうおおげさなものです。あまりにおおげさで面白い!

見たとたん「いや、全人類はトークで悩んでないだろ!」とツッコんでしまった。が、「トークに悩める」が「全人類」にかかっているわけだから、まあ、いいか。
目次はこうなってます。

第1章 「面白いトーク」という呪縛
第2章  トークの構造
第3章 「つまらない」にはワケがある
第4章  トークの「切り口」 
特別企画 紙上トークレッスン
第5章 トークの「語り口」 
第6章 「ニン」に合うトークとは?
第7章 トークの居場所

いかにも新書らしい章立てでしょ?
第4章の「切り口」と、第5章の「語り口」は、私が文章講座でよくいうこと。文章でもトークでも基本は同じだと思って、ここで丁寧に考え、書いてみました。

その両章の間に「特別企画 紙上トークレッスン」というのがあります。これ実は、かつて私が若手の芸人さんにトークのアドバイスをした番組「フリートーカージャック」を再現してみようというアイデア。つまり、私のアドバイスをそのまま記録するという企画。
これはやるかどうか、私は悩みましたね。だって私のアドバイスが間違ってることだってあるし、アドバイスしたからといってかならずしもよくなるとは限らない。
三人の方に協力してもらいました。悩みながらもやることにした理由は、次回書きます。

まだ書影はありませんが、予約していただけると嬉しいです。なんでも昨今は、予約が多い方が評価がいいらしいので。


お読みいただき、ありがとうございます。本にまとまらないアレコレを書いています。サポートしていただければ励みになるし、たぶん調子に乗って色々書くと思います! よろしくお願いします。