見出し画像

夫にぶつけたうんちとぶつけられたうんち

窓から身を乗り出して、洗濯物を干そうとしたら転倒しました。

気づいたら外に倒れていて、体と頭を強打して動けず、星がクルクル回っていました。

夫も息子も在宅だったのですが、息子はヘッドフォをしていて、夫は別室にいて気づいてもらえず。

しばらく一人倒れたまま呆然としてから、ふらふらと立ち上がりました。

あちこち痛い。ふらふらする。なんだか淋しい。

ソファーで休んでいると、しばらくしてから夫が隣の部屋から来て「どうしたの」と聞かれたので状況を説明しました。

「なんで受け身ができないの」

そう言われて、がっかりと残念さと、怒りがぐわぁ〜っとこみ上げてきて、

「どうして痛みを感じているときに、いつも否定するの!」

と、感情のウンコを投げてしまいました。

このパターンはわたしたちの中で繰り返されていて、わたしがスライサーで指を落としたときも、脚立の中にゆびを挟み込んだときも、夫の一言目は「もぉ、なにやってんの」「なんで注意できないの」というジャッジでした。

わたしの怒りにびっくりして、「あ、いや否定してない…俺はただ」と、言い直そうとしたのですが、受けとるスペースがないわたしはシャットアウトしました。

お互いに落ちついた状態になってから、わたしは本当はほしかったもの(支え、信頼、優しさ)を伝え、彼の本当は伝えたかったことを聞きました。

「身体の身体機能が働いていないのでは、と心配になった」とのこと。

そうなんだね。
心配、健康、身体の安全性などのニーズからのうんこだったんだね。

「こんなこと、何度も起きてるね(苦笑)」と夫が言いました。

そう、繰り返していることに気づきながら、止められないパターンってたくさんあるものなのです。


心地よいコミュニケーションのために


まず、自分の気持ちを大事にして、心の中でその思いに自己共感します。

言葉にして伝えるときは、相手の感情や思いに共感してから、自分の感情や思いを伝えるという順番がおすすめです。


伝えた内容がいくら正しくても、やっと伝えられたことであっても、自分の思いを押しつけて、わたしはこう思っている。分かってね!という方法は暴力コミュニケーションになってしまいます。

身近な関係だからこそ、思いが大きすぎて空回りしてしまうことも多いのですが、NVCを学び実践していくうちに少しずつできるようになっていきます。
焦らなくても大丈夫。

久しぶりにうんちを投げ合ってしまったわたしたちだけれど、夫婦になって、結婚式を挙げた日から24年が経ちました。

「次は心配している気持ちを伝えられるといいなぁ」と自信無さげの夫ですが、繰り返しながら成長していこうね。

長い長い道のりを経て、願いや共感で話せる関係性にやっとなれてきたことがうれしいなぁと感じます。


転倒後の痛みは少しずつ回復して、普段通りに動けるようになってきたのでご安心下さい。

この記事が参加している募集

これからの家族のかたち

この経験に学べ

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?