さよ@毎日できるNVC

NVC(共感的コミュニケーション)を「知る」から「日常」へ。 身近に起きたできごとから…

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NVC(共感的コミュニケーション)を「知る」から「日常」へ。 身近に起きたできごとから見つけた、変化や気づきをシェアします。 森のようちえん保育士・宮代町家庭教育支援チーム運営・押し花作家。 対話を通したゆるむ時間や、NVCを共通言語にしたコミュニティを運営しています。

マガジン

  • パートナーシップ

    夫婦関係や夫の退職で変化していく生活や関係性について

  • 多様性のある保育や教育

    イエナプラン式フリースクール立ち上げについてや、森のようちえんについて

  • くせ毛をいかす

    くせ毛を生かしはじめるまでの苦悩と、生かしはじめた今について

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そしてやっと、夫は無職になる

夫が会社を辞めました。 今の感情は「安堵する」「恩を感じる」「すっきりした」「あるがままを受け入れる」。 そう思えるようになるまで、20年かかりました。 夫が無職になったのは、結婚してから二度目。結婚して一年ほど経ったときにもありました。 夫が勤めていた会社が潰れて「少しゆっくりしたい」と言われたとき、わたしの心の中で黒い声が呟きました。 ふり返るとわたしたちは、共に頑張る・共にいるというスローガンの元、自分が頑張るから相手にも頑張れ。相手も頑張っているから自分も頑

    • 良かれと思って行うことが、相手にとって最善とは限らない

      #いま始めたいこと 自分が大事にしたいものに自覚的になる 夫と九州を電車で旅しているときのできごとです。 重たい荷物を背負って歩いたあとだったことと、ガラガラの車内だったので4人ボックス席にふたりで座り、荷物を向かい側の席に置きました。 何駅か進むと人が乗車してきました。 この時点の乗車率は20%ほど。 夫が「荷物を上の棚に載せようか」と聞いてきたので「上に載せるの大変だから、必要になってからでもいいんじゃない」と伝えました。 夫が「余裕だな笑」と呟いたので、夫の中

      • ラーメンが食べたい夫と、蕎麦が食べたいわたし

        夫とふたりの旅は、奄美を出て熊本に寄っています。 旅の中でやりたいこと、食べたいものなどは、お互いの意見をお互いに尊重しながら過ごしてきました。 だけど旅が後半になるにつれ、疲れがたまってきたこともあり、意見が分かれることも多くなりました。 昨日はついに、食べたいものが完全に分かれてどちらも譲れない状況に。 熊本市内に滞在する時間はわずかだったため、順番に…は難しく、お互いの気持ちに共感しながらも、どうしよう…としばし沈黙。 夫婦になって24年、相手の様子を見れば何

        • 旅の終わりに必ず泣いていた息子へ

          奄美大島へ夫と旅行に来ています。 飛行機に乗るときに、わたしが感情にフタをしていたころのあるストーリーを思い出しました。 それは旅の終わりに、必ず泣いていた幼い頃の息子のこと。 沖縄へ行った帰りの飛行機で客室乗務員さんに「大丈夫ですか」と心配されたことがあります。 泣いていた理由は、旅が終わってしまうから。 今思い出すとたまらなく可愛いのですが、当時のわたしは負の感情が大の苦手。 だから「えっ、なんで泣くの?」とびっくりした気持ちをとっさに笑いにかえました。 「なん

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        そしてやっと、夫は無職になる

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          やってあげたんだから、あなたもやってね!からの卒業

          繰り返してきたことのひとつに、自分がやってあげたら相手も返してくれるのは当たり前。 相手になにかをしてもらったら、自分もなにかを返すのが当たり前というパターンがありました。 そうであったらいいな、を越えてそうであるべき!という強い願いは、ことあるごとに強いモヤモヤを引き起こしました。 例えば… ◉家族のために頑張ってご飯を作ったのに、美味しいと言ってくれない ◉義母の誕生日をお祝いしてあげているのに、わたしの誕生日を忘れている ◉仕事でフォローしてあげたのに、わた

          やってあげたんだから、あなたもやってね!からの卒業

          大人だって、親だって、自分の部屋(スペース)がほしい!

          家を建てたときにこだわった場所のひとつが、リビングとキッチンの間にあるスタディーコーナーです。 息子が小学校に上がるタイミングでの家作りだったこともあり、楽しく学習してほしいな。 家事をしながら子どもと触れ合う時間を楽しみたいな。そんな思いで作りました。 こだわって作ったその場所は、料理を作りながらその日あったことを話したり、並んだ机でお互いに勉強したりと、たくさんの思い出と触れ合いの時間を作ってくれました。 スタディーコーナー作ってよかった… そう思っていたのですが…

          大人だって、親だって、自分の部屋(スペース)がほしい!

          自分の価値観に合った保育を探すため、6つの園を渡り歩いてみて感じたこと

          保育士歴30年、6つの園を渡り歩いてきました。 お寺の園、太鼓やお茶などの稽古をする園、公立保育園、自然保育の園…。 保育と一概に言っても、その園によってま~ったく価値観は違うんです。 クリスマスひとつにしても、サンタの服を園長が着て子どもにプレゼントを配る園もあれば、宗教的な面で大々的にやるのはNGな園もありました(調子に乗って楽しんでいたら叱られました)。 寒風摩擦をしたり、土手を毎朝走ったりするスパルタな教育もあれば、自分の好きを追求することを大事にする教育もあ

          自分の価値観に合った保育を探すため、6つの園を渡り歩いてみて感じたこと

          信頼と放置…その差がむずかしい

          NVC(非暴力コミュニケーション)に出会うのがもっと早かったなら、子育てはまったく違っているのだろうな、と思います。 NVCに出会ったとき、息子は高校生。 一人っ子で親子の距離が近く、息子優先で過ごしてきました。 息子の食べたいものを作り、身体を心配しては試行錯誤して、買い物に行って探すのは息子のもの。命を授かったことへの尊さと愛しさで、自分のことは見えなくなっていました。 NVCと出会い、自分がどうしたいのかに向き合ったとき、どうしたいかが分からなくて戸惑いました。

          信頼と放置…その差がむずかしい

          Instagramアカウント4つでそれぞれ大事にしていること

          「アカウント4つあります」と言うと驚かれて、「どう使い分けているんですか」と聞かれることが多いので書いてみたいと思います。 その前にブログもいくつか運営しています。 スタートは雑記ブログでした。 雑記とはテーマを絞らずに、その日そのとき書きたいことを書くスタイルのこと。 雑記の反対は特化。 特化はテーマを決めて書いていきます。 自分の思いや日常を書き綴りたいなら、雑記ブログで十分です。 わたしも最初は雑記で十分だったのですが、書いていくうちに、書いたことが誰かの情報に

          Instagramアカウント4つでそれぞれ大事にしていること

          すれ違っても、すれ違わなくても

          庭をリセットすると決めたとき、気掛かりだったのは義母と実父のことでした。 庭を作り始めた当初、義母は畑を、実父は敷石や植栽に協力してくれました。 リセットすることをどう伝えよう…。 “きれい”の価値観はそれぞれ。 わたしは雑草と呼ばれる草を排除せず、共生する世界を思い描いています。 だけど社会全体のイメージとして定着している価値観は、雑草は抜き、除草剤や農薬、化成肥料を活用して整う土地作りをするということ。 義母も実父もその価値観をもっています。 どちらが正しいか

          すれ違っても、すれ違わなくても

          誰かの評価のための庭ではなく、自己充足と循環のための庭つくりへ

          主宰しているおしばな屋ホームページの紹介文です。 コツコツ積みあげてきた庭を、リセットすることにしました。 そんなことになるだなんて、一年前のわたしは予想もしていませんでした。 昨年秋に出会った、花音の森堀さんのお話は、自然農に出会って体感してきたことの総まとめでした。 たくさんのブロックやコンクリートや、植えた植物が増えたことで、土が酸欠状態になっている。だから土が硬くて、植物にとって過酷な環境と聞いてしっくりきました。 なぜなら、保育や子育てでも自分との対話でも、

          誰かの評価のための庭ではなく、自己充足と循環のための庭つくりへ

          夫にぶつけたうんちとぶつけられたうんち

          窓から身を乗り出して、洗濯物を干そうとしたら転倒しました。 気づいたら外に倒れていて、体と頭を強打して動けず、星がクルクル回っていました。 夫も息子も在宅だったのですが、息子はヘッドフォをしていて、夫は別室にいて気づいてもらえず。 しばらく一人倒れたまま呆然としてから、ふらふらと立ち上がりました。 あちこち痛い。ふらふらする。なんだか淋しい。 ソファーで休んでいると、しばらくしてから夫が隣の部屋から来て「どうしたの」と聞かれたので状況を説明しました。 「なんで受け

          夫にぶつけたうんちとぶつけられたうんち

          元旦には初日の出を見るべき、からの脱却へ

          片道3時間、計6時間かけて、毎年海で初日の出を拝んでいました。 昨年、出発が遅れて焦った夫の運転が暴走化し、ハラハラして不安になったことで、元旦=海で見る初日の出というパターンから、立ち止まって“本当はどう過ごしたいのか”と考えるきっかけになりました。 気づいたらハラハラして不安な感情って、昨年だけでなく毎年あったかもしれないのに、初日の出を見れた喜びでないものにしていたんです。 初日の出を見たい理由ってなんだろう…。 まずは自分と対話しました。 元旦に家族で出かけら

          元旦には初日の出を見るべき、からの脱却へ

          自分の中にあるパワーを解放していく

          NVCを共通言語にしたコミュニティ Inner peace circle(インピサ)を運営しています。 一年を通して対話の場や学びの時間をともに過ごしながら、自分とつながり、相手とつながりながら内なる平和を育むサークルです。 2023年参加者からのレビューやチェックアウトが届いているので、紹介させていただきます。 ……………………………… 《娘をひとりぼっちにさせてしまったお母さん》という十字架を背負っていたれいちゃん。 夜が怖い、眠れない。 起きられなくて学校に行

          自分の中にあるパワーを解放していく

          愛をどんな形で届けるかを探求する

          NVCを共通言語にしたコミュニティ Inner peace circle(略してインピサ)を運営しています。 一年を通して対話の場や学びの時間をともに過ごしながら、自分とつながり、相手とつながりながら内なる平和を育むサークルです。 2023年参加者からのレビューやチェックアウトが届いているので、こちらに紹介させていただきます。 ……………………………… 相手から攻撃されたり、否定されたと感じたときは「ソッコーではね返してた」と自らをふり返るさっちゃん。 大事な存在で

          愛をどんな形で届けるかを探求する

          小学校建て替えに向けて、わたしが大事にしたかったもの、見つけたもの

          わたしの住んでいる宮代町は、埼玉県東部にある人口3万4千人ほどの小さな町です。 自然が豊かで、高い建物がないため空が広く、人と人の距離が近いことが特徴です。 そんな宮代町にある4つの小学校のうちのひとつが、老朽化のため建て替えすることになりました。 地域拠点を含めた施設として生まれ変わる予定です。 新しい小学校をどんな学校にしたいかをみんなで考える「どんぐりとピアノ はじまり、はじまり会議」に9月から毎月参加しました。 昨日が最終日でした。 第一回「ミライの小学校で何す

          小学校建て替えに向けて、わたしが大事にしたかったもの、見つけたもの