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出会ってくれて、ありがとう

「はぁ?男なんかに貢いでなんになるのよ!」
「寂しい時はうちらが一緒にいてあげるから!」
「ほんとに掛け返しに行くだけだからね!
うちら外で待ってるから!」

ホストにハマり始めた18、19歳の頃。
当時の店の仲間が私をホスト遊びから救い出してくれた。
仕事終わって、朝まで居酒屋で飲み明かして、いつもいつも傍にいてくれた。

「あおいちゃん、話聞くよ」

24、5歳の頃、ゲストハウスでは喫煙組がいつも話を聞いてくれた。
そんなに泣くなよって。
笑った方が可愛いよって。
いつもいつも落ち過ぎてしまうメンタルを上げてくれた仲間がいた。

「...」

もちろん、私が会話に入ろうとすると、みんなの会話が止まってしまったり、馬鹿にされる発言をされたり、孤独を常に感じていた場所もあった。
それでも、そんな場所でも、今でも連絡を取り合える仲間が出来た。

「デブ活しよう!」

忘れられないのは、フィリピンに住んでいたときの同僚。
三人でどれだけ笑っただろう。
意識が朦朧とするまで飲み明かして、笑い絶えなかった日々。
そして二人は結婚したけれど、今でも私たちは仲良し。

色んな土地、国に住んできた。
ずっとずっと旅を続けてきた。
そして今。

「あおいさんのお陰ですよ、ありがとうございます」
「あおいさん、セラピストだから!ほんと癒しの人!」

こう言ってくれる上司達のいる部署で働いていて、自分の存在意義を確かめられるような、素敵な部署にいたけれど。
幸か不幸か、新しい取引先の仕事に代表からスカウトされ、急遽部署移動。
新しい業務は、確かにヒアリング能力が求められる。知識の吸収も必要。

そして...
小学生の頃に願ったことがある。
「精神科医になりたい」と。

実際の私は医者ではないけれど、誰かの声や悩みを聞いて、その内容を正確に伝えていく仕事に携わる。
これって、小学生の頃の夢、叶ってない?
そして今、聞き上手と言われるほど、成長した私がいない?
改めて、気付いた。

今も私を支えてくれている人達がいる。
お世話になっているバーがいくつかある。
話を聞いてくれて、楽しさを提供してもらっている。
仕事終わりに一緒にクラブに行ったり、朝まで飲みに付き合ってくれたり...
本当に、本当に
今の環境に、出会ってくれた人達に感謝。

ほんの2、3通のラインのやり取りだけでも、
顔や声を聞くだけでも、
話をするだけでも...
私の癒しになって、また仕事を頑張ろうって思わせてくれる大切な人がいる。

恋愛も友情も仕事も
感謝しかない。
改めて、言わせて下さい。

出会ってくれて、ありがとう。

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