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見抜かれる覚悟を持って、互いの将来を確認する

個人的には、採用面接を面談と言い換える組織に勤めた年数の方が長くなりました。採用のプロセスはいまや双方向、お見合いみたいなものです。
こちらが相手を見抜こうとしているとき、相手も相性を見極めて選んでいます。短期の仕事なら少しのズレには目をつぶれるかもしれませんが、長く働いて付き合うことになる相手にはリスペクトが必要です。
仕事やポジションを間に挟んで相手と向かい合ったとき重要になるのは、「相手の」将来にとってこの仕事が必須なものになるか?という確認作業の確かさではないでしょうか。
応募者の将来像にこの仕事で身につくスキルや経験が役立つなら、短期間でライバル会社に移籍することはないでしょう。組織のビジョンミッションにその人の特性が必要なら、長く働ける条件を提示できるでしょう。
言い換えれば、応募者が組織の将来に必要であると信じてもらうことができれば、内定が出るということでもあります。
見えない将来のビジョンを交換する深い対話をするには、あらかじめ相手にも、この面談が何をする時間かを伝えなければなりません。面接官としても応募者としても採用面談を何度も経験していますが、互いの覚悟ができたら、細部から相手の本質が見えてくることは多くありました。そして互いの描く将来がカチッと音を立てるかのように「ハマった」瞬間には、目の前の相手は単なる経済的価値以上の存在になり、鳥肌が立つものでした。

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