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10年続けたTwitterアカウントを消した話。

先日、何事も長続きしない私が唯一10年間継続していた、愛するTwitterアカウント(@sayulog)を消しました。


消した理由はいくつかあるのですが、まずきっかけとなった出来事は、Twitterでいきなり出産報告をした際に(※妊娠報告はしなかった)、フォロワーが一気に50人くらい減ったことでした。


あまり大きな声では言えないのですが、私も同じことをしたことがあるので、フォローを解除した人の気持ちも、全く同じではないだろうけれど、少しだけわかるような気もしました。


我が家は、結婚6年目にして、あきらめていた時にまさかの妊娠発覚だったので、子供がいて幸せそうな人のアカウントが、どうしても見れない時期がありました。


でも、私の文章を好きだ、励まされたと心の込もった丁寧なメッセージを何度か送ってくださった方が、そっとフォローを解除していたのは、やはりショックで…。

何年も子なし夫婦の日常をつぶやいていたアカウントでもあったので、もしかすると、私はこのアカウントに居続けるべきではないのかもしれないなと思ったのでした。


Webライターを仕事にしてた割には、フォロワーも400人と少ししかおらず、弱小も弱小アカウントだったと思います。



でも、26歳の時に、人の(現旦那の)お金と家を頼りに、京都から東京に出てきて、何とか長年夢見ていた書評ライターになる道はないかと足掻いて…。

やっといくつか仕事をもらってはなくなったりもして。彼氏に何度も私からプロポーズしては、しょうがないなとため息つきながら結婚してもらって。でも結婚生活は全く甘くなくて、どちらが家事をするだの、価値観の違いなどでぶつかって。


東京で色んな有名な方と会って、刺激を受けては、我が身を振り返って凹んで。

身分不相応な仕事をもらった時は、超緊張しながらTwitterで報告して。

書評を書いた時に、作家さんが私のアカウントを見つけて下さり、わざわざお礼のメッセージとフォローまでして下さった時もあって😭😭😭


そういう情けなさすぎて、でも有り難くも、楽しくもあった日常の思い出やあれこれが、本当にたくさんたくさん記録されたアカウントだったので、消すのはもったいないなとすごく思ったりもしたのですが…。


いざ子供が生まれてみると、思った以上に忙しさと戸惑いの連続で、私はライターの仕事をする余裕がほとんどなくなってしまい、書評や仕事の文章が読みたいと思ってフォローしてくださった方に、私がTwitterで提供してるのは、ただの育児の愚痴だけという有り様になってしまったのでした。


ですが、慣れない育児は、深刻な寝不足と疲労の日々で、相談できる人もいなかったので、孤独はどんどん深まっていきました。


特に最初の1、2ヶ月は、産後のボロボロの身体を引きずりながら、泣きながら家事と育児をしていたので、Twitterがかなり心の支えになっていた時もあったのです。でも、そんな育児のあれこれや愚痴をつぶやけばつぶやくほど、フォロワーは減っていきます。地味にショックを受けます😱笑


また、仕事の関係で、フォロワーが何千人、何万人いる方も何名か私をフォローして下さっていたのですが、そんな方のタイムラインに、私の愚痴が流れ続けるのかと思うと、申し訳なさで消えてしまいそうになりました。

加えて、フォローしてなくても私のTwitterを見てる知り合いが何人かいて、その人たちに「あなたのTwitterを見てると愚痴ばかりでしんどいわ」と言われたのが決定打になり、もうこのアカウントを消そうと決意したのでした。



とはいうものの、友達のいない私💦💦

Twitterを完全に消してしまうと、心のモヤモヤをはき出す場所がなくなって、死んでしまいそうだったので、次はもっと自由に、そして小規模につぶやける新アカウントを作ることにしました。

一応、10年続いたTwitterを消す1日前のみ、新アカウントに移動する旨を、新アカウントのURL付きで報告したのですが、現在のフォロワーは14名😂😂😂


でもその時、私は当たり前に何者でもなくて、一庶民で、そして何の才能もないただの人であるんだったとようやく気付かされたのでした。

Twitterは、承認欲求と自己顕示欲と見栄を貼る場所ではなかった…とは言い切れない部分があったから、それらは時に何かを頑張る大きな起爆剤となるから悪いばかりのものではないにしても、私はもう、何年も前の過去の小さな小さな栄光を捨てて、また新たに頑張らないといけないフェーズに入ったのだなとも感じました。

片時も目を離せない0歳児を育てながら、猫ちゃん3匹の面倒を見ることが、今の私の優先順位の上位に来ている。なんとしてでも彼らを生かさなければならない。


そして、フォロー、フォロワーが激減したことで、タイムラインがすっきり爽やかになり😂😂😂 多くの情報で脳がフリーズすることもなくなり、他人と自分を比べることもしなくなりました。

忙しい日々なのに、脳味噌に明らかに隙間が出来て、今自分は何が出来るのか、これからどうして行きたいのかを、しっかり自分と向き合って考えることも出来ている気がします。

SNSは好きだけれど、何度も助けられたけれど、SNSのために生きているわけではないし、「誰かに認めてもらいたい」というギラついた気持ちも、35歳になって、良いのか悪いのか、今はもう大分なくなってしまったし。

今はできる限り色々インプットして、母である自分を頑張りながら、これからどうやって仕事していこうかを考えていきたいと思いました。

本を読むことと書くことはずっと愛しているので、その界隈からは離れたくないけれど、もう以前のような青臭くて赤裸々な文章は書けない気持ちもあり、どうするかな…といった感じです。


過去10年分の記録には別れを告げましたが、それはまあ、私の消せない過去ではあるわけで、自分のどこかに仕舞い込みつつ、寝不足と戸惑いの日々の中で、新たな生活と、しっかりと向き合いたいなと10年続いたTwitterアカウントを消して思ったのでした。




さゆ

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