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改訂版 自然と時間

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この作品の旧版は、2023年にこのnoteで掲載していました。あまり計画的に書き出したのではなく、しかも途中でモチーフが大きく変化したので、記述に混乱が残っていました。それは書い… もっと読む
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一 非日常の日々

 春(はる)生(お)が二、三歳ぐらいの頃だった。兄の秋(あき)生(お)と二人で、母に連れられて初…

佐崎紫郎
2か月前
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二 信濃川右岸

 父が新潟市に転勤になり、一家が転居したのはその年度の途中だった。新しい住居は信濃川の右…

佐崎紫郎
2か月前

三 通船川

 父の転勤で、春生が転校したのは小学二年になるときだった。新しい住居は当時の新潟市の東方…

佐崎紫郎
2か月前
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四 信濃川左岸

 兄秋生との険悪な関係は無限に続くように思われた。だが、父の転勤も幸いした。家がまた新潟…

佐崎紫郎
2か月前
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五 近江

 一九六五年(昭和四十年)の晩秋、当時の住所表記で近江(おうみ)の沢木家の新居が完成し、兄…

佐崎紫郎
2か月前
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あとがき

 タイトルの「自然と時間」は、朝日新聞国際報道部次長の青山直篤氏の次の文章中の文言に拠っ…

佐崎紫郎
2か月前
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