森羅万象

その辺の会社員 MINOLTA / KONICA MINOLTA / SONY α/A…

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その辺の会社員 MINOLTA / KONICA MINOLTA / SONY α/A-mount

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春色の季節 -桜 III- @千鳥ヶ淵

最終回(?)は、千鳥ヶ淵である。 ここも有名な都内の桜の名所であるため、人混みである。 代々木公園の時点で昼過ぎであったものだから、千鳥ヶ淵に着いた頃にはもう陽がだいぶ傾いていた。 黄昏に沈み始めた公園には、一際ひとの集まる桜が1本。 淡い色合いとむせ返りそうなくらいの”春”が、そこにはあった。 少し遠くをみると、国会議事堂がみえる。 そして、すっかり陰になった半蔵濠とすこし霞んだ摩天楼。 望遠の圧縮を狙ってみた。 また歩き進むと、ビルの間から射した光に照らされた桜。

    • 春色の季節 -桜 II- @代々木公園

      前回の『春色の季節 -桜-』は、実は新宿御苑であった。 その1週間後、今度は代々木公園へと繰り出していた。 花見に来た人でごった返していて、見渡す限り人混みである。 しかしながら、平日の間に雨が降り、染井吉野ももう散り始めである。 おいおい、今年は雨ばかりで、全然”魅せて”くれないじゃないか、桜たちよ。 まぁ、桜も文句を言われても困るだろうけども。 「雨のせいだよ」と。 とはいえ、散り始めの桜も、青空にはよく映えるものだ。 小さな塊がポンポンとついているから、だいぶ老木

      • 春色の季節 -桜 I- @新宿御苑

        春だ。 満開の桜…はどこへやら。もう葉桜になりつつある。 私は桜が好きで、淡いピンク色に染まった世界を切り取るために、毎年かならず繰り出すのだ。 いつにも増してわずかな時間だったが、今年も美しい色に染まった世界に繰り出した。 春色に染まる世界。 わずかな時間だけの、夢のような時間。 淡い色合い。 春雨にうたれて滲み、風に吹かれ散りゆく姿。 その儚さが美しく愛おしい。 そして、また1年後の、次の春が待ち遠しくなる。 朽ちた冬の世界が、淡く色づく。 これから鮮やかな夏色

        • 鎌倉 II

          鎌倉 Iのつづき。 江の島弁天橋と江の島大橋をくぐって、片瀬東浜にきた。 遠くをみると、少し霞んだ向こうに灯台がみえる。 真っ白な灯台。高く積みあがった黒い土嚢。霞がかった空。群青の海。 片瀬東浜をあとにし、江ノ電に乗って七里ヶ浜のほうへ。 海を眺めたいとき、普段からよく来る場所だ。 江の島もよくみえる。 空にはこれまた霞んだ太陽と、一筋の飛行機雲。 ほどよい波の音と、はしゃぐ声。 反対側をみれば、三浦半島。 左に稲村ケ崎がみえるから、右奥は葉山のはず。 また少し東

        春色の季節 -桜 III- @千鳥ヶ淵

          鎌倉 I

          まず、自己紹介欄にしれっと書いたが、今後の更新は週2(平日1、休日1)としようと思う。さすがに毎日更新はできないが、一方で長くあいてしまうと、手につかなくなるからだ。 始めたからには続けたいから、週2の頻度とすることにした。 さて、タイトルのとおり、比較的最近の鎌倉編のPart 1である。 久しぶりに、鎌倉周辺に繰り出したわけだが、なぜか私の手が持っているのは古(?)のカメラ、SONY α700である。 いや、これまでに出てきたα900やα-7も大概古いのだから、いまさらと

          新宿御苑のあと

          久しぶりの投稿となってしまった。 noteに限らず、毎日投稿している人を心底尊敬する。 さて、新宿御苑のあと。そのまま新宿の街へ。 配管や鉄骨が、コンクリートの壁を這う姿を1枚。 ついでとばかりに北村写真機店へ。 1階には写真用フィルムが並んでいるが、いつの間にやら、ブームに乗ってか品ぞろえが良くなっていた。 前に来た時には、大して置いていなかったのに。 店内を一回りし、帰路に着こうとすると雨だ。 新宿御苑を出るころには、西から暗い雲が迫ってきていたものだからわかっては

          新宿御苑のあと

          新宿御苑 II

          懐古から、場所と時間は最近に戻る。 今回の新宿御苑はダークな感じをば。 (ちなみに、今回をIIにするために、前回をIに変えた。) 最後のは結構お気に入り。 染井吉野が近々咲くこともあり、また行くことになりそうだ。

          新宿御苑 II

          懐古 I -秩父-

          唐突に始まる懐古。初回は秩父としよう。 1年ほど前。 春、というにはもう遅いだろうか。 4月も半ば、池袋から電車に揺られて秩父へ向かう。 果たして何時間かかっただろうか。 特急券をケチったのは間違いだった。 …まぁよい。目的地までの道程も残りわずか、もう少しで”あの場所”だ。 西部秩父駅から住宅街を抜け、丘を登る。 林の木々はすっかり初夏の装い、青い空に新緑が映える。 木々の影があっても汗ばむくらいだ。 いよいよ目的地。 たどり着いた先には、”花の絨毯”。 羊山

          懐古 I -秩父-

          新宿御苑 I

          先日、新宿御苑へ久方ぶりに行った。 毎年みるソメイヨシノは、まだ東京では咲いていない。 もちろん、新宿御苑もだ。 高知県でやっと、開花したと報道されたばかり。 暖冬、暖冬と言っていたものだから早く咲くかと思っていたらそうでもなかった。 行ってみると存外にひとが集まっている。 新宿御苑ソメイヨシノだけではないから、別に変でもなんでもないのだが。 ピクニックするひと、ただ寝転がって空を眺めているひと、コーヒー片手に談笑するひともいれば、景色を絵に描くひとだっている。 み

          新宿御苑 I

          はじまり

          ”写真” 『真を写したもの』 とはいえ、真とはなにか。私は知らない。 たぶん、誰も知らない。 知らんけど。 だからこそ、この目で見た ”真とおぼしき光景” をそのとおり写しとる。 私は、私の目で見た光景を、ありのままに共有する場所を作りたいとおもっていた。 だから、ここをその場所にしよう。