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地域活性化の第一人者がすぐそばに

昨日、私の家で年に一度の飲み会が開かれました。
私が小学校の時に所属していたソフトボールチームのお父さん方の集まりで、毎年私のお父さんが主催して集まっています。

つまり、今回紹介する第一人者とは私の父のことです。
私のお父さんって無自覚に地域に貢献しているんだなと思ったので紹介します。

飲み会は14時に始まりました。
私は19時くらいに挨拶をするために顔を出したのですが、見事に捕まってしまいそのまま最後まで一緒に飲む流れに、、、

この勢いについて行くためには飲むしかないと思い、私も普段飲まないお酒を飲んで30歳以上年上のおじさん達に「うるさい!」「その話飽きた!」と敬語を忘れてなんだかんだで楽しんでいました。

そして、お父さん方は酔った勢いで自分の子どもを呼び出し始めます。
そしたらちょうど三連休ということも帰省していたみんなが意外と顔を出しにきて、私も幼なじみ達と中学校以来の再会をしました。

そして、若者が集まってきたのが嬉しかったのかお父さん方は

「俺は!嬉しい!こんな町に若者が集まってくれるなんて、、、この町は良いところなんだよ。俺はもっと若者にいて欲しいんだよ、、、!」

「そうだ!ここは中心部へのアクセスも悪くない!ちょうど良い場所なんだ」

「まあ、その交通機関を生かしきれないんだけどな」

""爆笑""

よくわからないけどとても楽しそう。

そして、流れはお父さん方の葬式の話に

「あと30年くらいは生きれるかな、、、」

「そんくらいは生きたいですよね!あんた死にそうだけど笑」

「みんな葬式来てくれよな、、、!」

そんな話をしていてあるお父さんが言いました。

「でも、あと30回はこうして集まれるってことですよね!俺この飲み会があるからこの町から出て行きたくないんですよ!!」

私はこの言葉がすごくじーんと来ました。

「よろよろになってでも飲み会に来るからその時はすぼみよろしくな!」

だる、、、けど「任せて!」と言いたくなるような気持ちもありました。

そして、話は私のお父さんの畑の話に。
私のお父さんは農家ではないのですが畑にとても力をいれていて、家で食べる野菜はほとんどお父さんがつくったものです。

「知ってますよ!(私のお父さん)さんが畑頑張ってるの!」

お父さんは自ら畑を頑張っているとは言いませんが、手入れをされている畑の様子、近所の人との交流から話は届いているようでした。
以前、「うちのお父さんが趣味だった野球を辞めてからずっと家にいるようになって、僕に当たってくるんです。家からでて趣味を作るためにうちのお父さんに畑を教えて下さい。」と弟の友達から私のお父さんに相談が来たこともありました。

「俺も畑をはじめたんですけど、やっぱりご近所さんに配るのが1番楽しいですよね!それがいい!」

これもすごくじーんと来ちゃう。
私は一昨年お父さんに花壇をプレゼントされました。お父さんが耕して、レンガで囲んでくれた手作り花壇です。
放置気味だったけど私もまた花を育てたいと思いました。

お父さんは何気なくみんなと集まりたいと開いている会ですが、それはお父さん方がこの地域に留まる理由になり、情報交換の場所になり、若者が集まるきっかけにもなっています。

お父さんすごい、、、と私は感動しました。

文献とか本とかでは地域の現状、地域活性化のメソッドなどが色々載っています。お父さんは一切それを読んだことはありませんが、間違いなく地域の活性化に貢献しています。

本当の教科書はお父さんだなと気がつきました。
地域の現状、活性化の方法は本にはのっておらず、自分で見たこと、聞いたことがヒントになる。
それは本当に小さな輪でこれを広げたいとなったときに、私が学んでいるような地域コミュニティの活性化が役に立ってくるのかもしれません。

また、お父さんは今回集まったメンバーとずっと仲がよかったわけではありません。それぞれが色々な経験を通して今になって集まり始めました。何が起こるかわからないから、一度繋がった縁は大切にしないとなと思います。

そして、お父さん方は最後小学校、中学校の校歌をご近所中に響かせて満足して帰っていきました。たばこは落ちてるし、酒臭いし、酔っ払いの相手は楽ではないけれど、このままずっと笑っていてほしいなと思います。

私もお父さんのような名も無き地域活性化をしたい、そんなことを思いました。

読んでいただき、ありがとうございました。




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