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1000kmの旅

朝イチから2本のmtgを終えて、新潟県津南町へと向かう。片道約470km。ストレートに進んで6時間半ほど。道中後半は雪道は確実。場合によっては通行止めで津南入りが難しい可能性も孕んだまま車を走らせる。

今回の視察には、nounの小久保(崇仁新町/ズの森)とLUURA°のたくみんくん(LUURA° / 東山企画)、そして僕と社員の乙彦。おじさん四人で修学旅行的なドライブ旅(仕事です)。

小久保にはフィールドの資産発掘のために、たくみくんは食の資産開発のためにとざっくりな視点のオーダーはあるが、それぞれの視点をリンクさせて高速で思考を接続していく座組み。町の事前インプットは社員の乙彦が担当し、ノーインプットの初見担当が松倉という合計4つの視点を用意する。

物事の全ては多面的だ。正面から○であっても横からみると若干異なる外観をしていることだってある。地球が丸いと誰もが思っているが、地球は若干歪んでいる。複数の眼で地域を見ることで外から見たポテンシャルが一発で獲得できる。

同時に内と外の視点というものもある。忘れてはいけないのは時間軸でも異なる。冬に見る、夏に見る、朝に見る、夜に見る。今この世界に起きている物事は停滞しているようで常に揺らいでいる。その動体であるということを理解した上で見るか見ないかで本質を捉える深度は変わってくる。

なんていう小難しい背景は置いておいて、道中は修学旅行のような賑やかさであっという間に手前の長野県に到着。前泊でゲレンデだらけのペンションに雪崩れ込む。外は雪化粧。中は酒を飲みながら真面目な議論を終え、就寝。

その賑やかさのまま現地入りする。役場の人が驚くくらい楽しげな視察を終え、夜は町から集まった若手の活気ある人たちと盛り上がる。その場だけでも、あれをやろう、これをやろうとアイデアが溢れ出す。
僕らのリサーチ視点の意味も大切だが、こうやって楽しくやっていいんだという空気を広げることが最も大切に思う。これは町の中で暮らす人たちからすると何をどこまでしていいのかがわからない。なので僕らは嬉々として遊び倒す。町の次の可能性はこれだと思うと遊び倒す。そこに町の人たちのやりたい!という気持ちを混ぜ込んでいく。なんて楽しい仕事だ。

帰り道は、同じ道を帰るのが嫌だ!ということで寄り道。
謎に温泉2回入る。謎の秘境に迷い込み感動する、などなど。
世界には誰も知らない面白い風景がたくさんあるのだと感動したのだった。

往復の時間で行くと15時間程度。会議で行くと15回ほどの会議を重ねたことになる。帰り道で思考の粒度は研ぎ澄まされて、これやろう!というアイデアが叩き上げられている。さてさてどうなることか。僕らの頭の中には町の未来の可能性が、町の人より高い解像度で見えてきた。

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