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今後「グルーヴ力」って、大事になるはず

グルーヴ(groove)とは音楽用語のひとつ。 形容詞はグルーヴィー(groovy)。 ... 語源は(アナログ)レコード盤の音楽を記録した溝を指す言葉で、波、うねりの感じからジャズ、レゲエ、ソウルなどブラックミュージックの音楽・演奏を表現する言葉に転じた言葉である。
参照:wikipedia

ちょいちょい打ち合わせで「グルーヴ作らないと」みたいな話をしてるって思った。なんやねそれって思う人には、僕らがバンドだとして…って話をする。出したい音、作りたいリズムがバラバラだと音楽って破綻するでしょ?って、だから「このチームでどういう音を作りたいかのグルーヴ調整が必要なんすよ」って。伝わってるかわからないけど…相手がどんなリズムと出したい音の目的かの理解が必要だということ。

特に制作する仕事において、会社内で制作チームが構築される際は、大半が知った中であり、特性も目的も理解してるので不要だと思う。しかし、今後会社組織やチームがどんどん細分化されて、特化して、何か大きな物事を成そうとするときに所属バラバラな作り手たちが集い”チーム”を形成することが増えると思っている。

そんなとき、バラバラなグルーヴを理解しあって、このメンバーならではの音を構築していくことが求められる。かつチームを作り時点で相手の素養を理解したスタッフィングを行うはずなので大筋のベクトルは計画的に集うことになるだろう。それでも、グルーヴが異なると同じベクトルでも良いものにならなかったりする。

そういう意味でチームを形成することは誰でもできることだが、その中でグルーヴ感を整えていくことというのが、もうハイパー大事になるのではないかと思う。例えば、付き合いの長いデザイナーとは、二言三言で狙ってる世界観が共有されたりする。「乱暴なんだけど、意志や主張がしっかりあるかんじ」みたいな。で、出来上がったのがyour unknown musicのロゴなんだけ。僕はこのデザイナーのことを信用している。グルーヴ感が合うから。

じゃあ、どうやってグルーヴ感を合わせるのか?と思うけど、ひたすらに「これのこういうところがかっこいいと思う」とか「こういうのがダサいと思うんだわ」とか、表層的なことと内包的なことを含めて、「自分はこう思うんだ」ってのを言い続けることじゃないかと思う。特にこういうのダサいじゃないっすかってのが「おはよう」ぐらい簡単に出せるチームはとてもいいチームだなと思う。

なので、自然と「自分はこう思う」が伝えられない作り手は淘汰されていくだろうなと思う。合わせるプレイヤーは、ゲストメンバーとかドラムがいないからアシストとしてみたいなグルーヴの主役にはならないから。
そして、良いグルーヴってそれぞれのプレイヤーの個性がありつつも一つの表現として成立している状態だと思っている。なので今まで見たことないものを目指す場合、このグルーヴ力みたいなものは、とても大切だと思ったのだ。

何か物事を生み出すときに様々なプロフェッショナルが集まる。
そのとき、コンセプトを掲げてもバラバラのグルーヴであれば、全てが互い違いになってしまう。これを綺麗に鮮やかに繋げて行くのがグルーヴなんじゃないかと思うのだった。

今動いてるチームはどれも良いグルーヴ。
いろんな課題も困難も乗り越えていける自信がある。
その先に立ち上がる風景も新しい情景を生み出す確信がある。
グルーヴ大事。

Photo by rawpixel.com from Pexels

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