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プランナーが持つべき10の習慣

新卒時代からプランナーとして働いている僕が感じる必要な習慣をまとめてみました。デザイナーが優れたデザインを見るように習慣化された行動はたくさんの貯金となります。プランナーに限らずアイデアが必要とされる人にとって身に付けておくといい習慣をご紹介します。

1.優れたものの構造を分析する

ブームになっているもの、話題の商品・サービス、売れている本、人気のお店。これらを「すごいなぁ」で終わらせるの最大の損失です。

それが以下にして話題を作ったか・指示されたかには、必ず特別な構造をもっています。多くのものはたくさんの計算をされた上で私たちの暮らしに接触しています。何故それが自分に届いたのかを観察してみよう。

鬼滅の刃は何故流行ったか。なぜあんなに無尽蔵にグッズを作るのか。
そこには必ず理由と戦略があります。自分なりに分析してみよう。

2.本屋があれば必ず観察

本屋があると必ず入ります。面出しされた本がなんの本か。どういうタイトルで売り出されているか。ここにも売るために必死に調べた世の中の情報が凝縮されています。少し前までは睡眠の本、コロナ以降ではお金の本。直近では心の本がでています。そこには時代の流れをインターネットより秀逸に把握するヒントが隠されています。

3.知らないものに触れにいく

この簡単な例が「知らない道を歩いてみる」です。よく迷子になるんですが、知らない道は新しいものに溢れています。このもっと大きいものは知らない街を歩いてみる。さらに大きいのは今は厳しいけど知らない国を歩いてみる。

今まで生きていて触れてないものごとってたくさんあります。
1や2と被りますが僕は本屋で「今月一番売れた本ください」といったら「リュウジのバズレシピ」だったことがあります。僕は料理が下手です。
しかし見てみると、これなら僕もできるかも!という3ステップの料理ばかり。人気の根源がわかります。

4.あたりまえを疑う

あたりまえを言い換えると先入観とも言えます。コーラはなんで黒いの?空はなんで青いの?スマホはなんで大きくなったの?おばあちゃんはなぜ髪を紫に染めるの?なんでラーメンが人気なの?なんでもいいです。

そんなのあたりまえじゃんで終わるがもったいない。
そこには必ず理由があります。間違っててもいい。あたりまえを横に置いて、それはなんでだろうと疑う視点を持ちましょう。

5.先生の話を聞きにいく

アイデアを考えるとき、あまりに自分に知識がないときは先生を探そう。
お酒のことならバーテンや酒屋さんに、仏教のことならお坊さんに。
ブラジャーのことなら、仲のいい女友達に(実際にありました)。

あなたが何かに夢中なように、誰かも何かに夢中です。
知識量の差は夢中な人に聞くのが最速です。そして先生にビールでも奢りましょう。

6.シンプルにまとめる

アイデアを考えるとき、頭の中は情報でぐちゃぐちゃです。
それを紙とペンだけでシンプルな構造に図解してみよう。
どこで問題が起きてうまくいってないか、シンプルに図解すると意外とその問題は複雑ではないことを理解できます。多くの課題は絡まった毛糸です。
解くとシンプルな構造が見えてきます。

7.言葉にする/名前を与える

お世話になったお好み焼きやに濡れたプードルみたいなお母さんがいました。僕は「濡れプー」と名付けた結果、その店の名前をみな「濡れプー」と呼びました(実際の店舗名は「まいど」)。

プランナーはまだ世の中にないものを生み出すことが多いです。
最初に仮にでも名前を与えてあげると、みんなのものとなり議論が加速します。「これを○○と命名しよう」みたいな感じです。

8.フラットであれ

プランナーは考えをこねくり回す人です。色んな人にアイデアをぶつけたり、議論したりします。誰かの考えを否定する存在にはなってはいけません。世の中、あなたのような人だけではいことを理解しましょう。

マスは消失した。といわれています。もうニッチなコミュニティだらけです。なので意見は方々から飛んできます。それらを一度、いいですね!と受け止めよう。活かすも捨てるもあなた次第。でも、あなたが否定すると誰も意見をくれなくなります。なんでも受け入れるフラットな心でいましょう。

9.子供の意見も大人の意見も聞く

人間の中で一番のプランナーは子供です。思考に制約がないから。
お利口な子供は大人の話にも耳を傾けます。知らないからね。
僕たちプランナーは子供でいたほうがいい。子供とも自由に発想しあえるし、大人の意見もきける。そのたくさんの意見の中からきらきらしたアイデアをつくりだそう。

10.ワクワクしていよう

最後のアドバイスはこれ。ワクワクしていてください。
不安そうなプランナーのアイデアって不安なんです。
思いついちゃったよーやばいのー!ってぐらいがいいです。

逆に思いついたものでワクワクしないものは切り捨てましょう。
それはプランナーとして失礼な態度です。残ったのがたった1案でも自信を持ってワクワクして打ち出しましょう。

✂️ ✂️ ✂️

めちゃくちゃシンプルなアドバイスですが、15年くらいこれで飯食えてました。プランナーの基礎体力をあげるトレーニングみたいなものです。

プランナーという職種は解体されて、もしかするとどの職業でも必要なものなのかもしれません。一言でいうと「好奇心を絶やすな」ということかなと思います。誰かの後押しとなれば幸い。

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。