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「パートナー」と呼ぶ理由

僕の仕事は簡単にいうとコミュニケーションやクリエイティブのコンサルティングをしている。コンサルティングという言葉は好きではない。というか主にカタカナに置き換えらてしまった言葉は大概好きではない。日本人なので。

正式な言葉に直すと、企業の消費者又は社会との対話設計と創発的環境の構築、それを実現するための相談役兼実行役。となる。日本語にすると重たくなるんだろうね。だから言葉を軽くしてカタカナあたりがちょうどいいのかもしれない。

間も無くこの業態にシフトして、8ヶ月。当初リサーチを語っていたが、あまりに僕の基礎的な動きすぎて語り忘れている節がある。もういいかなとお思ってる。この仕事において、歩く、食べる、寝るくらい当たり前なことで、それをわざわざ語るのがナンセンスな気がしている。

このスタンスの会社はまだ少なく、毎回色々と話したり飲んだりしてる中で「私の働き」を理解していただき、仕事を依頼していただいてる。ありがたいことに知り合いから初めましての方まで、一人会社ではありがたいほどの相談をいただき、本社があるであろう方面に深くお辞儀をする。感謝。

その中でもお断りしたものも多数ある。都度、丁寧に説明を行いお断りさせていただいている。まずうちは制作プロダクションではない点。色々作れる超絶優秀なクリエイターがサポートしてくれる。事例を見ると色々作ってるから、ピンポンとでの相談してくれる方がいるのですがお断りしている。

例えば「ロゴのデザイン」「ウェブサイトの構築」。これら単発での相談はお断りしている。予算云々ではなく、「僕の働き」が作用する場ではないから。適せん、要望に答えるクリエイターを紹介している。無償で。ぬえさんに!というご好意に対してせめてもの最適解を提供できればと思っている。

ご相談いただく方とは全てお会いしていますが、受発注者の関係を誤認しているものも都度、お断りしている。うちがお客さんのことをクライアントと表現せず「パートナー」と呼んでいる理由の理解がないケース。

「下請け会社ではない」ということを強く伝えている。
なので今ともに歩んでいるパートナーは、とても並列な関係にある。
この関係において、僕がプラスな作用をしないのであればいつでも切ってくれと伝えている。契約違反もない。僕が目指すのは相談してくれたパートナーの成長と挑戦を実現することであり、足を引っ張ることではない。

僕はデザインもしないし、構築もしない、できて言葉と計画くらいだろう。
そのプロジェクトの進む先にデザインやウェブが必要であれば仲間を集めて、制作をする。この場合、僕が下請け会社であれば制作チームは孫請け会社になってしまう。たいていのビジネスでこの関係性は下請け・孫請けが悲しい思いをする。なので、弊社がいる以上、関わる外部スタッフは下請けでも孫請けでもなく並列であることを強く意識している。それが双方にとってよりよい関係性の構築を実現するとともに、それがベストなアウトプットを生む条件だから。

なので、ズバズバいうし、このままだと潰れますね、って社員でも言えないようなことを社長に言っちゃったりして周りは焦るけど、こちらが思う事実を伝えないことの方が不親切だと思っている。

お互い並列な関係は夫婦に近い。思ったことを言えない家庭は破綻する。今、日本で3組に1組が離婚するらしい。一概にこれが理由とは思えないけど、関係性が重んじられる最たる例が夫婦関係だろう。ビジネスの面では、この関係性を理想と考えている。

しかし、どうしても下請け的扱いは存在する。
これをどうにか改善できないかなと考えていた。
あ、株主になればいいのか…と先月末気づいた。
夫婦なんだし、こちらの血液(パートナー)に提供する。
そうすることで下請けのような関係性に陥ることはまずなくなる。

と思っていたら、このnoteの活気を生み出している深津さんが既に動いていた。うーん、すごい。まだお会いしたことないけれど、いつかお会いしたい。。https://jp.techcrunch.com/2018/03/19/matcha-fundraising/

この出資に関しては、全然無知なので税理士さんに相談している。
でもできることならば、既存のあり方とは異なる僕が正しいと思う関係性でももって実行していく状態を作りたい。なのでこの点だけは頑なに守っている。うちが潰れたらこの挑戦が失敗した時だと思う。

ちなみに僕はお客さんも、一緒に作る人も「パートナー」と呼んでいる。
一緒に突き進むチームなのだから、そこに上も下もない。そう信じてる。

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。