写真_2017-12-01_11_37_44

結婚してから9年経った。

いい肉の日、11月29日は妻との結婚記念日でした。
あっという間の9年間。二人しかいなかった家も、二人の子供と三匹の猫。
25歳で結婚するのは今の時代少し早いようだ。同級生たちはここ数年で一気に結婚をしている。

妻との出会いはもっと前で、僕が大学生の頃、仲間たちとやっていたフリーペーパーでファッション特集を組んでいた。その時、モデルをした女性が今の妻である。その号は僕の担当ではなく(各自持ち寄って毎号企画担当が決まっていた)撮影も同行せず、なぜか打ち上げだけに参加したのを覚えている。

京都ではなく、大阪の謎の飲み屋。仲間の友達がオープンしたとかそういう流れだったはずだ。会場は薄暗くバーぐらいの明るさしかなかった。当時、漫画家・五十嵐 大介が「魔女」にて鮮烈な登場をし、上下巻をどうしても読みたくて打ち上げの最中もくらい会場でずっと漫画を読んでいた。

その画力の高さ、トーンを手書きでやり抜くインパクト、抽象的で信仰を感じるほどの構成、それに度肝を抜いた瞬間だった気がする。打ち上げ会場での会話もほとんど覚えていない。読み終えて読了感に腑抜けになりながら会場を見渡すと彼女がいた。少し離れた所にいた気がする。会話したかどうか思い出せない。綺麗な人いるなぁという記憶だけが残っている。

その後、卒業し、東京へ。バンドもフリーペーパーも僕らの卒業と同時に綺麗さっぱり解散し、敬語を使えない老けた新人として就職する。慌ただしい日々に忙殺される中、mixiで妻となる彼女と漫画に関する長文をやりとりしていた。

彼女から送られてくるダンボールは異常に重たく。中を開けると大量のオススメの漫画がたくさん。お互い漫画や音楽が好きだったので送ってくれた物の中にドロヘドロがあるあたり今の我が家を象徴している。僕も彼女も偏っていた。その偏っていた角度が同じで目線が合っていたのかもしれない。

東京に遊びに来るということで会うことになった。例の打ち上げ以来である。数年経って、その間言葉だけでのやりとりを交わして会う。会社の喫煙所でやばい、超緊張するとスパスパやってるあたりから喫煙者だ。残業が朝方まで続く日々で歩きながら、こいつは恋だ!と自覚した。次の日遠足かってくらい楽しみだった。

その後、僕らは付き合うようになり、東京でお世話になった会社を退職し、関西に戻る。早く会いたいなという気持ちが勝り、乗る新幹線を誤り、謎に4時間近くかけて新大阪の駅で降りた。

関西に戻り半年もしない間に妻のお腹に息子がいることがわかる。
あんな嬉しかったことはない。そのまま妻と婚姻届を出すに至る。

ゾンビ映画を見て、漫画を読み、一緒に飯を食う。
お互い好きなものが同じで、欲しいと思って悩んだら買え!という主義で
海外旅行行くより、家でゴロゴロしていたい派で、猫が好き。

僕が前の会社を立ち上げる時に娘が生まれ、息子が生まれたての子猫を拾ってきて、家は猫だらけ、子供達の工作だらけ、ほったらかしでも僕らの生き写しのような成長をしている。

ほとんど喧嘩をしない(この9年で2回もない気がする)珍しい夫婦かもしれない。仕事で見る僕ら夫婦のイメージとは地球と月くらいイメージが離れていて、家ではパジャマでゴロゴロしている。シャツとかパンツにインしてる。そこをお互いふふふと笑い会えるのが僕ら夫婦の良さである。

ずば抜けて美味しいものは「おいしい!」ではなく「うめぇ!」といってしまうところや、ゲームのしすぎで寝坊したり、二人で猫に顔を埋めて多幸感にひたったり、ベランダで同じ銘柄のタバコをプファーと吐き出す感じである。

9年。来年で10年。これだけずっと一緒にいてくれる人は他にいないだろうと思う。死にそうに忙しいときも、あれこいつニートかな?って暇そうな時もいつも隣で支えてくれる妻に感謝をしている。

何より、愛すべき我が子供たちを授けてくれたのも妻あってのことだ。やりたいこともいっぱいあっただろうに、僕や子育てで犠牲にした時間も多いだろう。これからは彼女がやりたいことを少しでも挑戦させてあげたい。今はスプラトゥーン上手になりたいと毎日言ってるので、いい方法がないか考えよう。

いつもありがとう。感謝しています。

いただいたお金は子どもに本でも買おうかと思ってます。