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錯覚によってイメージを誘導できる!?『シャルパンティエ効果』


■『シャルパンティエ効果』とは?

イメージによって重さを錯覚してしまう心理事象

『シャルパンティエ効果』(Charpentier effect)とは、同じ重さの物体でも、視覚的に大きく見える(体積の小さい)方を重いと錯覚してしまう心理効果を指します。

『大きさと重さの錯覚』(size-weight illusion)とも呼ばれ、無意識のうちに持つイメージによって重さの判断が変わってしまう心理的錯覚、ということです。

■『シャルパンティエ効果』の由来

フランス人医師、ドイツの精神分析学者によって確立した心理効果

『シャルパンティエ効果』は、フランス人医師のオーグスチン・シャルパンティエ氏が、1891年に実験結果をまとめた著書『Size-weight illusion(大きさ‐重さの錯覚)』を発表したことで世に広がりました。

ちなみに、オーグスチン・シャルパンティエ氏の説を検証したドイツの精神分析学者ポール・コゼレフ氏の名前から、『シャルパンティエ‐コゼレフの錯覚(Charpentier-Koseleff illusion)』とも呼ばれています。

■『シャルパンティエ効果』の例え

「鉄」と「綿(コットン)」

わかりやすい例としては、1kgの「鉄」と1kgの「綿」がある場合、どちらも1kgなので重さは当然同じですが、より大きく見える綿よりも、小さく重いイメージのある鉄の方が「重い」と錯覚してしまう、というものです。

■『シャルパンティエ効果』のビジネス・マーケティング活用例

7つの活用例

マーケティングなどのビジネスシーンでは、商品やサービスの効果や効能をよりイメージしやすくするために、同じコトでも表現や単位を変えるという『シャルパンティエ効果』が多く用いられています。

◆「レモン100個分のビタミンCを配合」

活用例①:「レモン100個分のビタミンCを配合」

こういったキャッチコピーを見聞きしたことがあるかもしれません。
これは、「ビタミンCの代表的なイメージ=レモン」という先入観を用いたキャッチコピーとなります。

レモン1個分あたりのビタミンCは約20mg(※1)とされていますが、仮に「ビタミンC2,000mg配合」と見聞きしても、それがどれだけ多いのかはわかりません。

※1:「発見098:レモン1個ぶんのビタミンCって、実際どのくらい?」中村学園/中村学園大学短期大学部

そのため、事実として「ビタミンC2,000mg配合」とは表現せず「レモン100個分のビタミンCを配合」とした方が、効果がありそうと消費者にイメージさせることが見込まれます。

◆「ビタミンC2,000mg配合」

活用例②:「ビタミンC2,000mg配合」

「レモン100個分のビタミンCを配合」の表現の方が効果をイメージさせやすいと上述しましたが、この「2,000mg配合」という表現も、『シャルパンティエ効果』を用いています。

「2,000mg」は「2g」とイコールですが、2gと表現するよりも「2,000mg」とする方が数値の多さが際立ち、効果がありそうと思いやすくなります。

◆「東京ドーム3個分の広さ」

活用例③:「東京ドーム3個分の広さ」

「レモン100個分のビタミンCを配合」と同じように、「14ヘクタールの広さ」と言われてもピンと来ないかもしれませんが、「東京ドーム3個分の広さ」と表現を変えるだけで、広大な面積をイメージしやすくする効果が見込まれます。

この続きに関しては、こちらのページをご覧ください!

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