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隠そうとするほど拡散してしまう!?『ストライサンド効果』

■『ストライサンド効果』(消すと増える法則)とは?

インターネットで公開した情報を削除などするとかえって拡散してしまう

『ストライサンド効果』とは、インターネット上に公開していた情報を隠蔽したり削除することで、かえってその情報が拡散し、不本意な周知を招いてしまうという現象を指します。

公開していた段階では、誰も気にしていなかったが、削除することをきっかけにして、逆に広く宣伝することになってしまう、というものです。

インターネット上に公開していた情報なので、例えば検索サイトのキャッシュなどにより公開情報の痕跡を完全に削除することは困難であるため、削除されたことで興味を持った不特定多数の人間や、利害関係者などが削除情報の痕跡を見つけてアップロード・拡散するケースが多いことから「消すと増える法則」とも呼ばれています。

インターネットにアップした情報の痕跡を完全に削除することは難しい。。

情報を隠したり削除すると、逆にその情報が広まってしまう現象とも言えます。

◆『ストライサンド効果』の由来

アメリカの歌手・女優の自宅写真の公開差し止め裁判が由来

『ストライサンド効果』という言葉の由来は、アメリカの歌手・女優だったバーブラ・ストライサンドの名前から来ています。

2003年に、このバーブラ・ストライサンドが、インターネット上の自身の邸宅の空撮写真の公開を差し止めようとして裁判を起こした際、かえって世間の関心を集める結果になってしまった事案がきっかけとされています。

隠そうとしても逆に注目を浴びてしまった例

裁判という公共性のある事案になったことで、逆に注目を浴びることになってしまい、写真が拡散してしまったというわけです。

■『ストライサンド効果』が発生するメカニズム・発生パターン

なぜストライサンド効果が発生してしまうのか?

◆『ストライサンド効果』が発生するメカニズム

拡散したい・広めたいという衝動に駆られる

何かの事柄を隠されると、その事柄を知りたいという欲求を満たそうとするのは、人間の本能と言えます。

そのため、知りたいという欲求に駆られて『ストライサンド効果』が生じ、隠そうとしても広められてしまうというのは、禁止や制限をされることで、興味や関心が湧き、衝動に駆られるという『カリギュラ効果』(※)と近しい心理現象と言えます。

『カリギュラ効果』の詳細については、こちらの記事をご覧ください。

◆『ストライサンド効果』が発生するパターン

広められると不都合な情報が効果を生じさせやすい

この『ストライサンド効果』が働きやすい対象と事象の例は以下の通りです。

≪『ストライサンド効果』が働きやすい対象≫
●有名人
●企業
●政治家や官僚
●富裕層 など

≪『ストライサンド効果』が働きやすい事象≫
●スキャンダル
●不祥事
●事故などのトラブル など

『魚拓』で知らないうちに証拠をとられることも

最近では、GoogleやYahoo!などの検索エンジンのほかにSNSも普及しているため、上記の対象や事象に関して広まりやすくなっています。

特にTwitterでは、失言や暴言、誹謗中傷など、人を不愉快にする発言の証拠を得るためにスクリーンショットをとる『魚拓』によって、スクショ画像という一定の根拠をもって共有・拡散がされるケースも多く見受けられます。

「上級国民」の交通事故

『ストライサンド効果』が発生した例としては、2019年4月に池袋の路上で発生した交通事故が挙げられます。

この事件の加害者が旧通産省・工業技術院のOBだったことで逮捕されるまで時間がかかり、実名もなかなか公表されなかったという見方が強く、「上級国民」として特別扱いされていると非難が集まりました。

「行政機関の官僚OB」の「死傷事故」ということで『ストライサンド効果』が働き、さらに事故に関する情報の隠匿によって、一般的に報道される交通事故よりも強く人々に記憶されることになりました。

■『ストライサンド効果』の回避策・発生後の対策

どうやって回避する&発生後に対応・対策すべきか?

インターネット上に公開した情報を削除するなどで隠すことで、閲覧者の好奇心を刺激してさらに拡散してしまう『ストライサンド効果』。

この心理事象に対する回避策や発生後の対策としては、以下が挙げられます。

この続きに関しては、こちらのページをご覧ください!

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