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薑糖蕃茄 (台湾の甘いトマトデザート)

そう簡単に海外に行けなくなって三年目に突入した。


「そうだ、旅に出よう」なんてふと思い立った気持ちも瞬時に消える、を何度も繰り返し燻り続けているこの二年である。飛行機の乗り方さえ忘れそうだ。

幸い日本(東京)には、イタリア料理やフランス料理からレバノン料理やマルタ料理まで、異国のお店さんがたくさんあって、簡単に海外の料理がいただける。だけども現地の食材で、水で、現地の方が作ってくれて、その場で食べるものは、土地、風土そのものをいただくことに等しい。
空港に降り立った時から感じる「匂い」、夜間に飛行機が着いてとりあえずタクシーに乗ってホテルまで辿り着いてドキドキしながら眠って、次の朝、窓を開けて街の全容がはっきりとうかがえるあの「感じ」。
見ること、知ること、食べること。やっぱり旅行ってのは人生最大の娯楽というか、最もエキサイティングなエンタテイメントだ。

ちなみに私が海外で一番おいしかったと思うものは、20年以上前、ベトナムのダナンだったかの海で天秤棒担いだ行商のおばちゃんから買った、蒸したハマグリみたいな貝だったのだけど、信じられないくらい味が濃くて海の匂いがして、強烈に記憶に残っている。あれはとてもとても美味しかったな。

旅行というのを遠い日の花火にはしたくない。そのうち再び海外旅行が叶ったら真っ先に行きたいのは、台湾とフランス、イタリア。すぐに行けるようフットワークを軽くしておこうとゆるく情報収集しているなかで、そういえば台湾にこんなトマトの食べ方があったなと記憶をたどり作ってみた甘いトマトの食べ方。これから来る夏の暑い日のおやつなんかにちょうど良いと思う。

甘醤油に砂糖、刻んだ生姜を加えた、ちょっとピリ辛いみたらし団子のようなタレをトマトにつける。とろみのないものや、作り方は色々あるみたいだけど、トマトにかけるのではなく、トマトをソースに浸していただくのがポイントのようにも思う。私が好きなのはソースもトマトも冷やしていただくこと。昨今のトマトは味わい深くて糖度の高い「おいしい」ものがたくさんあるけれど、酸っぱいトマトもきっと合うんじゃないかな。


イメージは夏の午後の味

薑糖蕃茄 (台湾の甘いトマトデザート)レシピ

薑糖蕃茄 (台湾の甘いトマトデザート)
※レシピのSNSなどへの転用はご遠慮ください。
【材料】
トマト 適量
生姜 10g程度
甘草パウダー(あれば。なくても可) 小さじ1 ★

(A)
醤油 大さじ2
きび砂糖 大さじ3
片栗粉 小さじ2 ※大さじ5の水で溶く

作り方:
1、片栗粉を水で溶き、鍋か小さめのフライパンにAの材料を全て入れる。
2、1を中火にかけ、かき混ぜながらとろみがついてふつふつしてきたら甘草を加え弱火にし、かき混ぜながら粉っぽさがなくなったら火を止め、保存容器などに入れ、冷蔵庫で冷やす。
3、2にすりおろした生姜を加え、冷やして適当な大きさに切ったトマトにつけていただく。

★一応書きましたが甘草パウダーはやさしい風味付け程度、通常あまり用途がないのでなくてOKです。なかなか買わないスパイスですしね。

甘草はクッキーなんかに加えてもおいしい
さぁ、冷やして召し上がれ


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