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2019年6月の記事一覧
【海外マンガ事情】ベルギー漫画と聞くといろいろ思いつくがベルギー映画と聞くと「悪魔の毒々おばあちゃん」しか思いつかない私は一体
海外マンガの情報収集にと、山下雅之さんの『フランスのマンガ』という書籍を読み込んだのですが、感想としては、実に惜しい本です。 なにせタイトルがよろしくない。 だってこれ、フランスのコミック(いわゆる「バンド・デ・シネ」)の百年の歴史を扱う本という触れ込みながら、フランス産ではなくて「ベルギー産の漫画」の歴史紹介に前半のかなりを割いているのですね。 そして私に言わせれば、「フランスの漫画を語るのにベルギーの漫画から入る」というこの紹介の仕方は、とても正当なのです! だっ
【スペインから究極の書籍が届きました!】スペイン漫画100年の歴史を総括する大著!私の他にこれを持っている人間は日本に何人いる!?
以前の記事で紹介した通り、スペインの非営利団体TEBEOSFERAが編纂した、1880-2012までにスペインで出版されたマンガ作品の一大カタログ、「Gran catálogo de la historieta」をスペイン本国に発注していたのですが、 ついに、届きました! これは希少本です。日本で私以外にこんな本を持っている人が果たしているのでしょうか?いたとしても数名のハズ! 届いた梱包がこちら。うおおお、デカい!比較のために日本の文庫本を置いてみましたが、この迫力。
【海外マンガ事情】南米で『風の谷のナウシカ』の非営利自主映画がつくられている話。このクオリティは凄いが著作権まわりは大丈夫だろうか、、、!?
ラテンアメリカの有益な情報を伝えてくれるので私が熱心にフォローしているThe South(アフリカ、ラテンアメリカ専従)さんのnoteに、私のテーマ「海外へのマンガ展開」に絡む面白いものがあがっていたので、紹介します。 細かいことは上記のリンク先のThe Southさんのnoteを是非読んでください! メキシコのギレルモ・デル・トロ監督が日本のサブカルにめちゃくちゃ詳しかったりと、最近の中南米から伝わってくる日本マンガ・日本アニメへの愛は熱くて、嬉しいかぎりですね! 同
【海外マンガ事情】日本のマンガがアメリカ市場で売れたのは「売る努力」をしたこの人たちがいたから!一橋ビジネスレビューのこの本が参考になります
日本マンガをどのように海外に売っていくか、というテーマをいろいろな切り口で掘ってきましたが、強力な参考文献を見つけましたので、紹介します。 一橋ビジネスレビューが出している、サンフランシスコに拠点を置く会社ビズメディアさんの企業分析レポートです。 ビズメディアというのがどういう会社かというと、この書籍の「北米マンガ市場の開拓者」というサブタイトルがもうすべてを語ってくれていますが、 ・1980年代からアメリカの書店に日本のマンガを売ってもらう活動を続けていた ・今でこ