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【これからの日本漫画⇔海外コミック】書店やりたい私の市場研究

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「好きな漫画は読んで終わりではなく人にもススメたい、というかリアル店舗で売って仕事にしたい!」と夢見る中年サラリーマンの、日々の市場リサーチの結果をアップしていきます。 特に外… もっと読む
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#海外漫画

バナナをめぐる奇妙な物語027:イギリスのコミック界には「バナナマン」というスーパーヒーローが存在する

バナナを食べることで変身するマッチョなヒーロー、「バナナマン」が存在する。 ただしこれはアメコミに対するイギリス文化側からのパロディ。二重アゴがいくらなんでも強調されすぎていたり、イギリスからみた「アメコミヒーロー」観が面白い。 ちなみに、イギリスの若者が読むコミックといえば結局はアメコミですし、イギリス出身の志あるアーティスト(アラン・ムーアとかニール・ゲイマンとか)も結局アメリカでコミックを出している状況です。が、アメリカに押されつつも、イギリス土着のコミック出版社と

【海外マンガ事情】世界で2000万部売れた『科学漫画サバイバル』!そのヒット要因の仮説を立ててみた!

先日の記事で紹介した韓国の学習マンガについて、都内の某大型書店にリサーチに行ってきました。そこで見たこと考えたことを記事にします! 書店で見かけた光景!確かに売れてる様子です!出かけてみれば、なるほど、ありました! 特設棚の平積みで、バンバン仕掛けられていました。 「へえ、これが世界で2000万部売れたと騒いでいる韓国漫画か!」と、写真を撮ろうとしたら、目の前に男の子の兄弟二人組が割り込んできて、 「お前は寄生虫のやつを買えよ、オレがロボットのやつを買うから!」みたい

【漫画の海外展開の話のつづき】フランスの専門家が賛美するマンガ家「平田弘史→大友克洋」の矢印から見えるもの

前回取り上げた、フランスの日本マンガ普及者、ドミニク・ヴェレさんの記事。 そのヴェレさんが賛美する日本の漫画家が、平田弘史先生でした。 (※平田弘史『人斬り』/レジェンドコミックシリーズより引用) 意外な名前!?、と最初は思ったのですが、よくよく考えると、フランス側から見たときの日本漫画の良さとはこういうところに期待されているのか、と納得するところもあり!今回はそのお話をまとめてみます。 平田弘史先生とは?有名なところでは「アキラ」の題字を描いた人!私と同世代には、こ

『聖闘士星矢』世界各国の展開事情を見てみよう!

このたび仕事の縁があり、日本"MANGA"の世界各国での展開事情を調査することになりました。面白かったので、調査の経過をいくつかに分けて、noteで公開していきたいと思います。 今回の調査を始めた背景は、日本のマンガは海外で大人気と報道されているわりに、あんまり貿易額としては貢献していないのではないか、といわれていることについて、 ・それは本当か? ・本当だとしたら何が原因か? を確認したい、というもの。ただしこれはあくまでオフィシャルな理由で、私個人の野望は「私が少年