【リアル店舗やりたい私の研究ノート】文教堂の危機が教えてくれることがいろいろ多すぎる

「リアル書店をやってみたい」という漠然とした思いから、過去記事でも書店のマージンの話配本制度の話をしてきましたが、それに関連する大きなニュースが日経ビジネスに出てきました。

これだけ日本全国通津浦々にある文教堂さんが(店舗数では日本最大の書店チェーン)事業再生適用とは!

「リアル店舗をやりたい」と言っている人間には、このニュースは難しい。かなり、読みが難しい!

日経記事の論調としては「あの文教堂もダメなくらいにリアル書店業界は深刻だ」なのですが、そう単純な話でもないのです。悪い面だけとはいえない。

先入観かもしれませんが、日本の書店業界が衰退していく理由のひとつとして数えられていたものに、「画一的なチェーン店が良質な個人専門店を食っていってしまっている」というのがあったのですね。「書店チェーンバブル」なんて言い方もされていました。

で、その「1990年代から2000年代くらいにかけて店舗新設ラッシュ」をやってきた筆頭が文教堂さんなので、その「画一的な店舗を全国に増やしていく」作戦がいったん終わってしまったということは、単なる時代の節目、新しい時代の始まりだという可能性もある

別の記事でも書いている通り、日本の書籍販売は「薄利多売」に偏りすぎていました。その先兵である文教堂が危機にある、というのは、「デザイナー思考で、個性のある書店を作りたい!」という、意気のある書店経営希望者にはむしろチャンスかもしれません。

確かに、書店業界は危機的です。ですが過去のいろんな産業も、危機の状態からの起死回生のアイデアで復活してきたわけですから、書店もそういう時期にきているということかもしれませんね。

そうやって出てくる「新しいスタイルの書店」は、これまでの書店とはずいぶん違う発想でのビジネスモデルやデザインになってくることでしょう!

それがどんな姿になるかはわかりませんが(わかっていたら自分がやっているはずだしw)、少なくとも文教堂スタイルについては一巡を終えたのだとみていいのではないかな、と思ったニュースでした。

※あ、ちなみに、なんだか文教堂さんに冷たい論調の記事になりましたがw、私が個人的にチェーン書店というものに愛着がないだけで、もちろん文教堂さん自身が新スタイルを見出して復活してくるという可能性もまだあります。補足まで、、!

子供の時の私を夜な夜な悩ませてくれた、、、しかし、今は大事な「自分の精神世界の仲間達」となった、夢日記の登場キャラクター達と一緒に、日々、文章の腕、イラストの腕を磨いていきます!ちょっと特異な気質を持ってるらしい私の人生経験が、誰かの人生の励みや参考になれば嬉しいです!