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「香りを仕事にしたい」という夢を叶えた、私の「手帳術」

こんにちは。
 
香り空間プロデューサー、郡(こおり)香苗です。
 
このnoteでは、香りの演出ウラ話、香りを仕事にするためにやったこと・やらなかったこと、私が最近気になっていることなどをお伝えしています。
 
サッカーワールドカップがめちゃくちゃ盛り上がりましたね!日本代表が強豪のドイツとスペインを破り決勝トーナメントに進出すると聞いたときは、サッカーに詳しくない私も驚きました!本田圭佑さんの熱い解説も話題になりました。
 
少し前の話になりますが、10月末にオンラインで開催された「PRO Pitch」というイベントで、本田圭佑さんとディスカッションさせていただく機会に恵まれました。
https://propitch.protocol.ooo/sugoiventure
 
スタートアップ特化型のSNSを運営する組織「PROTOCOL」が主宰するこちらのイベント。勢いのあるベンチャー企業の社長が事業についてのプレゼン(ピッチ)を行い、PROTOCOLの会長である本田圭佑さんとディスカッションするという豪華な内容です。
 
今回は週刊東洋経済「すごいベンチャー100」に掲載された企業から11社が招待され、私もその1社の経営者として参加させていただきました。投資家の顔も持っている本田さん。1人1人の言葉をしっかりと受け止め、的確なコメントを出しておられたのが印象的でした。
 

シーナリーセントは週刊東洋経済「すごいベンチャー100 2022年版」に選ばれました

 ※週刊東洋経済「すごいベンチャー100」での紹介記事はこちら(有料記事です)
https://toyokeizai.net/articles/-/617762 

私のピッチでは「個人で身にまとう香水ならわかるけど、みんなで同じ匂いを嗅ぐことは事業としてどんな意義があるのでしょうか?」とのご質問が。香水をプロデュースされた経験もある本田さんらしい鋭い視点です。 

私が行っている事業では、香水とは全く違う観点で香りをつくっています。舞台などの空間で、シーンに応じた香りを体験してもらうことで、エンターテイメントへの没入感を高めるのが目的。このため、必要な時間、必要な場所に香りを行き渡らせる技術が必要になります。このようなご説明をしつつ、限られた時間の中で自分の事業について伝えきる難しさを痛感しました。本田さんと1on1でのディスカッションは緊張しましたが、客観的なコメントをいただくことができ、とても有意義な時間でした!

 早いもので、今年もあとわずか。来年に向けて慌ただしく活動している方も多いのではないでしょうか。 

私はというと、来年のことはもちろん、5年後、10年後の未来に向けた事業の構想や、それらを実現させるための資金調達に向けた活動をしているところです。「こんなことをやってみたい」「こんな人になりたい」「仕事も家庭もおろそかにせず、1人の時間も充実させたい」といったさまざまな願望を、手帳に全て書き込んでいます。

 このnoteでも少しずつ触れてきましたが、私は手帳術マニア。「手帳に書く」という習慣を通じて、これまでさまざまな夢を叶えてきました。 ここからは、私の手帳遍歴についてお話したいと思います。 

3日坊主だった私が「手帳術マニア」になった理由 

観に行った演劇のパンフレットやチケットも手帳に貼っています。

私が「手帳っていいな」と思うようになったのは、長女が生まれた20年ほど前にさかのぼります。高校時代からの親友が無印良品のシステム手帳にたくさんのプリントを挟み、バリバリと仕事をしている姿を見て「カッコいい!」と憧れたのが始まりでした。 

もともとマメに文章を書くタイプではなく、日記は3日続けばいいほう。それなのに、手帳に日々の予定や「今日やること」を書き込むのは不思議と苦痛ではありませんでした。日記は過ぎ去ったことを書くのに対し、手帳は未来のことを書くもの。「自分は、過去を振り返らない性格なんだ。日記より未来を書く手帳が合っているのかも」と始めて気がつきました(笑)。

友達の真似をして買った無印良品のシステム手帳が私のはじめての手帳でした

 そんな時に出会ったのが、藤沢優月さんの『夢をかなえる人の手帳』です。この手帳は、スケジュールを書くだけではなく、月ごとに収録されているエッセイを読みながらさまざまなワークに取り組んでいくのが特徴です。やりたいこと、ワクワクすることを書き出す「わくわくリスト」や、夢や目標を書いてからスケジュールを立てていく「逆算」の考え方が新鮮でした。魅力的な読み物やワークが伴走者となって、書き終わったころには楽しく1年を走り切ったような感覚を味わいました。

 当時の手帳を見直してみると、リストに書き出した「やりたいこと」はほぼ叶っています。手帳にはただ決まった予定を書くのではなく、自分の理想未来や目標をわかりやすく書き出すことに意味があるのだと実感しました。「そもそも、手帳に何を書いていいかわからない」人は、読み物がふんだんに盛り込まれているものや、詳細なワークを設定してくれる手帳シリーズがオススメです。 

育児に資格の勉強、そして起業。手帳術のおかげで時間に余裕が生まれた 

『夢をかなえる人の手帳』を4冊使い切った頃、ほかの手帳にも興味が湧いてきました。LOFTや東急ハンズの手帳コーナーでじっくり吟味し(2時間はウロウロします笑)、「これは」と思った手帳を選ぶ時期がしばらく続きました。

 やるべきことを箇条書きにしたり、叶えたいことをサイクル型のチャートにまとめたり、「子どもたちのこと」「仕事」「勉強」などのジャンルごとにシールで色分けしたりと、ひと目でわかるように工夫するのが楽しかったです。『夢を叶える人の手帳』や書籍『逆算手帳の習慣』で知った逆算のやり方を継続しつつ、さまざまな「手帳術」にアンテナを立て、実践していったのもこの頃です。 

手帳に書くことはもちろん、「カスタマイズ」も大好き。表紙や中面に好きな写真を挟んだり、季節を感じられるかわいい柄のマスキングテープを貼ったり。毎日使う手帳ですから、ヴィジュアルにもこだわります。手帳を開くたびにテンションが上がりますし、モチベーションアップにも役立ちました。 

子育てに家事、アロマインストラクターの資格の勉強、サロンの開店、大学での臨床心理学の勉強、そして起業。やりたいことや、日々の生活でやるべきことがどんどん増えて忙しくなっても、バランスよくスケジュールを立てられたのは1冊の手帳に全てまとめていたおかげだと思っています。

逆算手帳のメソッドを取り入れた書き込み型ワークシートと、切り抜きを張るための雑誌

 いつ、何を、どこでやればいいのか。これから自分が叶えていきたいこと、やりたいことは何か。書いてしまえば、手帳を開くまではすっかり忘れていられます(笑)。「時間がないから手帳が書けない」のではなく、手帳に書くからこそ時間に余裕が生まれ、そこから精神的な余裕につながっていくと、やってみてわかりました。

嘘みたいに思えるかもしれませんが、本当にそうなんです。手帳に書き出しておけば、やるべきことは一目瞭然。自分の未来の行動が見えて、迷う時間が少なくなるからだと思っています。 

「理想の私」を手帳に詰め込んだら、どん底から浮上できた 

逆算手帳のメソッドを取り入れたビジョンマップ

もちろん、手帳に書いたからといって、ずっと順風満帆の人生を歩めるわけではありません。2年前、突然気持ちが激しく落ち込み、何もできない日が続きました。これはおかしいと感じて病院に行くと「適応障害」との診断。自己肯定感も下がり、これからどうやって生きていけばいいのか、全くわからなくなっていました。

 私は「とにかく手帳を開いてみよう」と思いました。まずは、大好きな女優さんやモデルさんの写真を貼り付けることからスタート。美しく、凛とした憧れの女性たちを眺めているうちに、「こんな風に生きていきたい」「自分もこうなりたい」という気持ちが湧いてきました。少しずつ理想の自分になるために何をすればいいのかを考え、具体的な目標を書き込めるようになる頃には、自己肯定感が蘇ってくるのがわかりました。 

「もう大丈夫。やりたいこと、やるべきことはここに書いてある。前を向いて歩こう」

 私をどん底の状態から救ってくれたのも、手帳だったのです。

 「手帳のおかげで気持ちが復活した」と言うと、「過去の手帳を見直したの?」とよく聞かれますが、やっぱり私は振り返ることはしませんでした。なぜなら、日々のスケジュールややりたいことを書き続ける中で、自分がどう行動し、何を頑張ってきたかはもう全部わかっていたからです。

 私にとっての手帳とは、振り返るためではなくこれからの自分の人生の道しるべになるもの。夢を描いて行動を逆算し、計画を立てることが夢を叶える最短ルート。それを実感できた出来事でした。 

1冊の手帳が未来を創り出す 

気持ちが落ち込んでいたときに出会ったのは、『CITTA』という手帳でした。「未来を予約する」というコンセプトが素敵だなと思ったのです。この手帳のワークをこなし未来について書き込むうちに、再び前向きな気持ちを取り戻すことができました。来年分の手帳を含めるとCITTA手帳はもう3冊目。考案者の青木千草さんによるYouTubeやインスタライブでのレクチャーもいつも楽しみに観ています。 

コロナ禍でリモートワークが中心になったときは「持ち運び用」と「デスク用」の2冊使いにも挑戦してみましたが、外出の機会が再び増えはじめたため、改めて1冊にまとめることにしました。買ったばかりの一番モチベーションが高いタイミングで、1年分の「やりたいこと」「目標」を一気に書き込むのがコツ。やるべきことや日々のスケジュールはその後に都度書き込んでいます。

昨年はCITTA手帳とほぼ日手帳のダブル使い!

 スケジュールやタスク管理だけなら、便利なWEBサービスやスマホアプリがたくさん登場しています。でも、やっぱり私は紙の手帳が好きです。1冊を使い切ったときの達成感や、見開きで全てが俯瞰できること、なにより好きなヴィジュアルをつくり上げる楽しさは、他に代えがたいものです。 

自分が理想とする未来や目標が見えなくて不安に感じている方こそ、ぜひお気に入りの手帳を1冊見つけて「やりたい」と思ったことを全部書いてみてほしいです。最初はすごく小さなことでOK。例えば、こんなかんじです。

・美味しいケーキが食べたい
・月に1本映画を観たい
・SNSで見つけた素敵なあの人についてもっと知りたい
・仕事に役立つ資格を取りたい
・水回りをキレイにしたい 

「やりたいこと、好きなことがない」のではなく、忘れてしまっているか、あるいは気持ちにフタをして気づかないフリをしているだけだったりします。やりたいことがすぐに叶わなくても、私は気にしません。やりたいことに囲まれて、ワクワクしながら過ごすのが大事だと思います。 

<未来に向かって私が書き込んだことの一例>
仕事:メタバースで香りを体感する仕組みをつくりたい
仕事:旅先で感じた匂いを表現してVRと共に楽しんでもらいたい
ライフスタイル:読書量をもっと増やしたい(オーディオブックが便利だと最近気づきました!)
ワクワク:鑑賞した映画の内容や感想を記録しておきたい 
ワクワク:お気に入りの場所で優雅に手帳タイム(自分と向き合って手帳に書き込む時間)を取る

出張時によく利用する空港ラウンジは手帳タイムを取るのにお気に入りの場所
未来に向かってどこへでも行けそうな気がしませんか?

すぐに叶いそうなことから、はるか未来の夢のような目標まで、私の手帳は「ワクワクすること」「好きなこと」が詰まっています。来年も、その先も、ずっとワクワクする日々を過ごしたい。香りプロデュース事業をたくさんの人に知ってほしい。香りで、たくさんの方の心を動かしたい。その想いを確認するための大事な相棒です。大好きな手帳を片手に、これからも走り続けたいと思います。 

皆さんは、来年はどんなことをしたいですか?
ぜひ手帳に書いてみてくださいね。

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私が代表を務める大阪・淀屋橋「SceneryScent(シーナリーセント)」では、イベントや展示会、店舗などで香りを演出する事業を行っています。 世の中に「ある」香りの再現も、「ない」香りのオーダーメイドもOK。 また、イベント会場などで香りを拡散する機器を開発。販売やレンタルも行っています。  

◆イベント、ライブ、テーマパークで香り効果演出
◆商業施設でのクリスマス装飾香り演出
◆ホテルブライダルでの香り空間演出
◆ミュージカルなど舞台演出での特殊効果の香り演出
◆アニメやゲームなど推しキャラの香り 

シーナリーセント 
https://sceneryscent.com/ 

郡(こおり)香苗
Instagram https://www.instagram.com/sceneryscent.kanae/ 
Twitter https://twitter.com/kanae_kori

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