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写真から距離を取り、3DCGに手を出す。

 年が開けた辺りから、自分が撮りたい写真が何なのか判らなくなりました。いけると思ったフォトコンも落とし、桜の季節なのに花粉症を拗らせて外に出るのも辛くなりました。
 創作意欲はあるのに何もする気にならないのが気持ち悪くて、物の本を色々読み漁っていたら、たまたま出会ったのが「世界2.0」というメタバースについての書籍でした。Vtuberの流れにも乗っていないのに、「神の民主化」というフレーズに何かの可能性を感じて、ふっと思い立ったのが「Blender」という3DCG作成ソフトの事。


Blender Guruのドーナッツ
Blender入門書の机と椅子

 無料で本格的な3DCG作成ができるソフトとして名前は知っていたものの、絵も描けないのに手を出す事は無いだろうと思っていました。ところがYouTubeで有名なチュートリアル動画を参考にドーナッツを作って見たところ、多少想定と違う点はあれど美味しそうなドーナッツが作れてしまいました。
 そうなると面白くなって、他にも色々なチュートリアルを探すようになり、基本的な動作はすぐに理解できました。そこから何かオリジナルで3DCGを作ろうと考え、まず手を出したのが表紙のメロンソーダです。

ソール・ライターごっこ 背景はStable Diffusion Onlineで生成
スナックぴえん 背景はStable Diffusion Onlineで生成

 背景や素材もCC0で豊富に存在しているのですが、最近話題のAI絵師に背景を描いてもらうのもアリだと思います。適当に指示すると適当な絵が返ってきますが、背景に使うくらいなら自由な設定が出来て非常に便利。ソール・ライターっぽい背景を生成したらペアルックのおっさんが相合い傘している絵が出てきて即採用しました。スナック看板の方も「夜の東京」を指示していますが、よく見ると看板の文字が怪しいです。

レンズボール 手が写り込まない
50mm F0.1の世界

 もう一つ面白いと思ったのが、作った3DCGにライティングをしてカメラで撮影するという行為。ライトの種類もいくつかあり、光量や色味も自由に変えられます。球体を透明にして屈折率を調整すると浮遊するレンズボールが出来ますし、被写界深度を焦点距離やF値から設定できるので、奥行き表現も自由です。絞り羽設定もあり、光芒は難しそうですが玉ボケの形を変えられるのだとか。この辺は構図の決め方と合わせて、写真での知識が活かせる領域です。

アイスキャンデー

 ここまで来ると気になりだすのが、「デザイン」という概念。私が好きなストリートスナップは構図と瞬間性で物語を生む芸術だと思っていますが、被写体そのものを創造できるようになると、形だけでなく色味や配色バランスの決定権まで私にやってきます。これがまた面白くて、とりあえず図書館でデザイン本を数冊借りてきました。多分この後全部買います。

マグカップ 湯気の出力に時間かかるのにほとんど見えない
OD缶 燃え燃え♡キャン

 問題はこの3DCGをどうするかという話。noteがあるのでここに載せていくのも1つですが、もうちょっと研究してアセットや素材として販売まで行けないかと考えています。せっかくメタバースに感化されて始めた3DCGなのですから、どこかで小物や背景として活用してもらえたら嬉しい限りです。その為にもまずは、レンダリングする度に悲鳴を上げる10年選手のPCをどうにかしなければ。とりあえずGPUを更新して様子見から。

  

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