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ブロッコリーから学んだ、存在し続けることの意味

この週末、気になるニュースを見かけた。

ブロッコリーが、重要な野菜へ〝昇格〟するらしい。

この見出しを見て、まず「野菜に地位があるの!?」と思った。恥ずかしながら、「指定野菜」という言葉を聞いたこともなかった。離乳食の時に、栄養に関するページをちゃんと読んだと思うけれど、そんなの書いてたっけ?


気になったので調べてみると、こういうことらしい。

指定野菜は、野菜のうち特に消費量の多いものを国が定めています。

農林水産省HPより

なるほど。日常使いの野菜が選ばれているということか。確かに指定野菜の一覧を見てみると、トマト・にんじん・馬鈴薯(ジャガイモ)など、レギュラーメンバー的なものが多い。

そこにブロッコリーが加わる、ということか。ちなみにこの追加、なんと半世紀ぶりだそうで。指定野菜になるまで、50年以上もかかるとは。10年で一人前と言われる寿司職人が、5人も修行を終えるくらいの期間だ。

と、ここで気になったのは、ブロッコリーがいつから日本で食べられるようになったのか?ということ。カタカナの野菜だから、戦後だろうか。ブロッコリーの歴史について、検索してみた。(Wikipediaを参照)


ブロッコリーは、実は明治時代に一度日本にやってきたらしい。しかし食用としてではなく、「観賞用」としてだった。確かに植木鉢に入れてみるとミニチュアの木みたいで、観葉植物として成立しそうではある。しかし鑑賞ブロッコリーはあまり流行らなかったようだ。

その後、第二次世界大戦が終わってから栽培が本格化し、消費されるように。このあたりから、八百屋に並ぶようになったのだろうか。それから食用野菜として注目されたのは、昭和50年代(1975年以降)だったそうだ。「栄養価が高い」と評価され、一気に広まった。


最初は鑑賞するために日本に来たブロッコリーが、今や日本の食卓に欠かせない野菜へ上りつめるとは。ブロッコリーは観賞用から食用になっても、ずっとブロッコリーのままだったのに。時代が変われば、ここまで人に求められ、消費されるようになるものなのか。


例え一度消えたとしても、何らかの形で存在し続けていると、ひょんなことがキッカケで求められる日が来るかもしれない。

そんなことをブロッコリーから学んだ午後だった。

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