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Come Back, Sweet Papa

「カム・バック・スウィート・パパ Come Back, Sweet Papa」は1926年にポール・バーバリン Paul Barbarinとルイス・ラッセル Luis Russellによって作詞作曲されたジャズ・ナンバー。

ポール・バーバリンは言わずもがなのニューオーリンズのドラマー/作曲家。「バーボン・ストリート・パレード」や「セカンドライン」など数々の名曲を書いている。

ルイス・ラッセルはパナマ出身のピアニスト。自身のバンド以外にもルイ・アームストロングのホット・ファイヴに在籍していたピアニストとしても有名。パナマでピアノ奏者として活動していたが17歳のとき(1919年)に宝くじに当たりニューオーリンズに移住した。1925年にシカゴに移りキング・オリヴァーのバンドに参加し、1929年にニューヨークに移住する。そこでは自身のバンドを率いて活動することとなった。バンドのメンバーはとても豪華で、ヘンリー・レッド・アレンやアルバート・ニコラスも参加していた。またこのnoteにもたびたび登場するキャサリン・ラッセルの父親でもある。

録音

Louis Armstrong and His Hot Five (Chicago February 22, 1926)
Louis Armstrong (Cornet); Johnny Dodds (Clarinet); Kid Ory (Trombone); Lil Hardin (Piano); John Saint Cyr (Banjo);
ジョニー・ドッズのイントロからはじまる。サッチモは長めのソロを展開しており、要所でキッド・オーリーのテイルゲートが揺さぶってくる。そしてなんといってもリル・ハーディンのピアノが素晴らしい。

Nappy Lamare's Louisiana Levee Loungers (Los Angels CA 1949)
Nappy Lamare (leader, vocal); Eddie Miller (tenor saxophone); Matty Matlock (clarinet); Doc Rando (alto saxophone); Lou McGarrity (trombone); John Best (trumpet); Artie Shapiro (bass); Marvin Ash (piano); Ray Bauduc (drums)
ボブ・クロスビーのバンドから派生した形で西海岸のディキシーランド・リバイバルを支えたナッピー・ラメアーの録音。とてもよきよき。

Galvanized Washboard Band (New Orleans 1968)
Tommy Sancton (Clarinet); Peter Ecklund (Cornet); Howard Vidal (Trombone); Arthur Hovey (Tuba); Mark Finks (Banjo); Kathy Finks (Tambourine); Julie Hovey (Washboard)
イェール大学周辺で結成されたガルヴァナイズド・ウォッシュボード・バンド。やはりディキシーランド・リバイバルの延長にあるんだけど、その時代のリバイバルよりもラフで素敵。シンコペイティット・タイムスに良質な記事がある。


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