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Cherokee

「チェロキー Cherokee」は1938年にレイ・ノブル Ray Nobleによって書かれたジャズ・ナンバー。ジャズの中では圧倒的少数派のイングランド出身のバンドリーダー。

いわゆるキャラバン Caravanやインディアン・ラブ・カール Indian Love Callとおなじような「インチキ・ワールド・ミュージックbogus world music」。そんなわけでチェロキー民族とはほとんど関係がない。あくまで歌詞のモチーフとしてネイティブアメリカンが利用されている。この歌詞に立ち現れる「若く美しいネイティブアメリカンの乙女a young indian maiden」などは、現実のネイティブアメリカンを描写しているわけではなく、アメリカやイギリスの白人社会には見られない様相が担われている。そうした意味で「オリエンタリズム」の可能な実践と言えるかもしれない。

録音

Count Basie (NYC February 3, 1939)
Count Basie (Piano); Freddie Green (Guitar); Walter Page (Bass); Jo Jones (Drums); Ed Lewis (Trumpet); Buck Clayton (Trumpet); Shad Collins (Trumpet); Harry 'Sweets' Edison (Trumpet); Benny Morton (Trombone); Dan Minor (Trombone); Dicky Wells (Trombone); Earle Warren (Alto Saxoohone); Lester Young (Tenor Saxophone); Herschel Evans (Tenor Saxophone); Jack Washington (Baritone Saxophone)
カウント・ベイシー楽団の録音。パート1とパート2がある。惚れ惚れする演奏。というかメンバーまじで豪華だな。

Art Tatum (NYC April 22, 1954)
Art Tatum (Piano)
ソロ・ピアノ。体重の乗った美しいピアノと超絶技巧なピアノが特徴。

Akiko (NYC 2014)
Akiko (Vocals); Victor Gould (Piano); Nori Naraoka (Bass); Darrian Douglas (Drums); Jaleel Shaw (Alto Sax)
ジャイヴをしているAkikoさんが一番好きなのだが、こうしたビバップなAkikoさんもかっこいい。

Kamasi Washington (Los Angeles 2015)
Kamasi Washington (Tenor Saxophone); Ryan Porter (Trombone); Miles Mosley (Bass); Brandon Coleman (Keyboard, Organ); Robert Miller (Drums); Ryan Porter (Vocal)
カマシ・カシントンの録音。当時、イギリスでめちゃくちゃ流行っていた。こういう録音を聴くとジャズをもう一度ポピュラー音楽にしてくれてありがとうという気持ちになる。とっても好きな録音。

Mark O'Connor's Hot Swing Trio (September 21 and 22, 2004)
Mark O'Connor (Violin); Frank Vignola (Guitar); Jon Burr (Bass)
天才マーク・オコナーのマヌーシュ・ジャズ・トリオの実況録音。何度聴いてもまったく飽きない素晴らしく熱い演奏。この曲ではわたしが一番好きな録音。

Wawau Adler (Stutensee, German 2022)
Wawau Adler (Guitar); Alexandre Cavaliere (Violin); Denis Chang (Guitar); Hono Winterstein (Guitar); Joel Locher (Bass);
ワワウ・アドラーの録音。デニス・チャンも参加。わたしとしてはアレクサンドレ・キャバリアのヴァイオリンに萌える。

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