見出し画像

Clementine (From New Orleans)

「クレメンティーン Clementine (From New Orleans)」は1927年にハリー・ウォーレン Harry Warrenが作曲し、ヘンリー・クリーマーHenry Creamerが作詞したポピュラーソング。可愛らしいメロディの素敵なトラッド・ジャズのスタンダード。

作曲家のハリー・ウォーレンはブルックリン出身のティンパンアレーの作曲家で、両親はイタリア移民。幼少期から教会で歌ったり、アコーディオンなどを演奏していた。ほかに作曲した曲といえばRose of the Rio GrandeやI Love My Baby、そしてNagasakiを挙げることができる。とくに「クレメンティーン」はビックス・バイダーベックがジーン・ゴールドケット楽団にいたときのレパートリーとして有名で、そういった関係からビックスに志向したミュージシャンたちに演奏されている。

歌詞は、「見ろ!あの足取り!クレモメンティーンちゃんだ!あの子、ニューオーリンズから来たんだぜ!ニューオーリンズには綺麗な子たちがいっぱいいるけど、クレメンティーンちゃんみたいな子は一人としていないんだ!」というほんわかした内容。

録音

Marty Grosz And His Honoris Causa Jazz Band (Yellow Springs, Ohio December 1957)
Marty Grosz (Guitar, Vocals); Chuck Neilson (Bass); Frank Chace (Clarinet, Baritone Saxophone); Carl Halen (Cornet); Turk Santos (Cornet, Guitar ); Pepper Boggs (Drums); Tut Soper (Piano); Harry Budd (Trombone)
マーティ・グロスのオハイオ録音。スウィングに志向したシカゴ・スタイル。初期の録音。

Bob Haggart Featuring Tom Pletcher (Florida 1986)
Tom Pletcher (Cornet); Spencer Clark (Bass Saxophone); Ron Hockett (Clarinet, Saxophone [C Melody]); Jack Howe (Tenor Saxophone ); Bob Haggart (Bass); Doug James (Drums); Mike Katz (Piano)
ボブ・ハガートのバンドの録音。もっともビックスしている録音かもしれない。

Paul Bacon (NYC 1990s)
Paul Bacon (Vocals); Keith Ingham (Piano); Mike Hashim (Alto Saxophone); Coral Fawkes (Bass); Rob Garcia (Drums); James Chirillo (Guitar); Stan King (Percussion); Jon-Erik Kellso (Trumpet);
録音年日がわからないのだけけれど画家/デザイナーのポール・ベーコンの録音。キース・インガムのバンドとの演奏。この録音が一番好きかもしれない。

Alex Belhaj's Crescent City Quintet (Toledo, Ohio May 20, 2015)
Ray Heitger (clarinet); Dave Kosmyna (cornet); Jordan Schug (string bass); Pete Siers (drums); Alex Belhaj (guitar)
ニューオーリンズでも活動したアレックス・ベルハージの録音。現在はミシガンで活動中。ディキシーランド・ジャグ・ブロワーズに敬意を払いつつシカゴ・スタイルのジャズとして再構築している。

投げ銭箱。頂いたサポートは活動費に使用させていただきます。