「チリビリビン/シリビリビン Ciribiribin」は1898年にアルベルト・ペスタロッツァAlberto Pestalozzaが作曲し、カルロ・ティオシェCarlo Tiochetが作詞したイタリアのバラード。3/4拍子だが、ジャズでは4/4拍子で演奏されることが多い。英語の歌詞はジャック・ローレンス Jack Lawrenceによる。

「ナポリに月が沈むとき、ハンサムなゴンドリエが恋人の耳に届くような歌声で楽しそうに歌うよ。」とはじまる。なんともスウィートでロマンチックな愛の歌。「彼はセレナーデを繰り返す。彼女がベネチアンシェードを上げると、彼の心臓は鼓動するんだ」素敵だ。でも「チリビリビンCiribiribin」がどんな意味だかわからなかったのでこれについてはもうちょい調査を続けていきたい。

ちなみにこの曲をモティーフにした絵本があって、とってもかわいい。

録音

Bing Crosby With The Andrews Sisters acc. by Joe Venuti and His Orchestra (New York, September 20, 1939)
Bing Crosby (Vocal); LaVerne Andrews (Vocal); Maxene Andrews (Vocal); Patty Andrews (Vocal); Joe Venuti (Violin); Bill Graham (Trumpet); Bobby Hackett (Trumpet); Mike Reilly (Trombone); Paul Ricci (Clarinet); Jess Stacy (PIano); Sam Weiss (Drums)
ビング・クロスビーとアンドリュー・シスターズとジョー・ヴェヌーティ楽団がタッグを組んだ録音。疾走感も構成もかっこいい！

Lino Patron Jazz Show (Rome November 29 2009)
Fabrizio Cattaneo (Trumpet); Luciano Invernizzi (Trombone); Claudio Perelli (Clarinet); Laura Fedele (Piano); Lino Patruno (Banjo); Aldo Zunino (Bass); Walter Ganda (Drums)
イタリアのトラッド・ジャズの元締め。リノ・パトルーノの録音。4/4で演奏している。

The New Orleans Dance Hall Quartet (New Orleans October 17 2018)
Norbert Susemihl (Trumpet); Chloe Feoranzo (Clarinet); Harry Mayronne (Piano); Barnaby Gold (Drums)
ノーバート・ズーゼミールのバンドの録音。クラリネットのクロエ・フェオランゾが好きでよく聴いているんだけど、参加しているミュージシャン全員がかっこよい。ピアノ・ソロ=>ドラム・ソロに毎回痺れる。ニューオーリンズ・ジャズとして展開。