頼りすぎないで、頭痛薬

頼りすぎないで、頭痛薬

頭が痛くなった時、頭痛薬をのみます。一般に「解熱鎮痛剤」として薬局で売られているお薬には、たくさんの種類があるように見えます。しかし調べてみると、実際に痛みに効く「成分」は次の五つほどに絞られるようです。

アセトアミノフェン、エテンザミド、イブプロフェン、イソプロピルアンチピリン、そしてアスピリン。

処方せんが不要な大衆薬とはいえ、購入するときは、薬局の人にいろいろ相談するといいですよ。眠くなる成分が入っているものがありますし、また薬に対するアレルギーが出てしまう人もいますからねえ。

アセトアミノフェンはやや効き目がおだやかな頭痛薬に、イブプロフェンは女性向けのお薬に入っていることが多いです。また、エテンザミドやイソプロピルアンチピリンは、他の成分と組み合わせて配合されています。

アスピリンとは、化学の教科書にも出てくる「アセチルサリチル酸」のこと。百年以上前、世界で初めて人工的に合成された医薬品として有名です。体内で作られる、痛みを伝える物質が生じるのを防ぐはたらきがあります。

残念ながら、アスピリンは「胃が荒れる」副作用も知られていて、それを防ぐための成分も混ぜて頭痛薬が作られています。かつての宣伝コピー「○○の半分はやさしさでできている」は、痛みに効く成分と、胃を保護するつもりの成分とが入っている、という意味だったのですねえ。

頭が痛い時、私はアスピリンが入っている頭痛薬をのみます。「ずっと昔から」なので、体にあっているみたいです。本当に痛い時にしかのみませんが、のんだ時はズバリ効きます。そして、最近気付いたことなのですが、ちょうど一時間ほどで効果が「切れる」のも分かります(我ながらスゴイ)。

ありがとう、アスピリンくん。でも君に頼りすぎないようにしないと。だいだい寝不足とか、極端な疲労とかが原因だから、ゆっくり休まないと本当の頭痛は解消しないんだものね。
(やすだ)(初出は2010年10月9日)

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