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ヨーロッパ文化教養講座(パルマからのお客様)

2023/04/12

昨日突然小生の事務所に、イタリアのパルマから女性の来客があった。
*写真は、パルマ王立劇場

この女性(Tさん)は、地元出身で小生が、短い間ではあったが、イタリア語の基礎文法を教えていた、「生徒」さんである。

Tさんは、5年ほど前にイタリア人男性と結婚して、夫の実家があるパルマに住んでいる。実家は、1Fが夫の祖母が居て、父母は別の所に住んでいるようだ。

Tさんは、初めて会ったときから、外向きな人だと思ったので、イタリア暮らしも苦にならないだろうなと思っていたら、そのとおりであったようだ。とても明るい顔でパルマ生活の話をしてくれた。

パルマといえば、何といっても、ハム(パルマハム)とチーズ(パルミジャーノ・レッジャーノ)が有名だが、小生はまだ行ったことはない。

場所は、イタリアのエミリア=ロマーニャ州の北西部にあり、州都ボローニャからもイタリア経済の中心ミラノからも車で一時間でいける距離にある。

ただ、日本からの観光ルートの中心は、ミラノ->ヴェローナ->ベネチア->ボローニャ->フィレンツェ->ローマなので、日本からの団体客はあまり立ち寄らず、時々オプションツアーと思われる10名くらいの小団体を見ることがある程度だそうだ。

ということで、日本人はほとんど在住しておらず、日本食のレストランもほとんど、中国人が経営しているそうなので、お店などで日本人とわかると
とても、親切に接してくれるそうだ。

ビックリしたのは、WBCは全くニュースにならないのに、「日本で平年よりかなり早く桜が開花した。」というニュースは、テレビのトップニュースで流れたそうだ。日本に行きたい人が多いということの表れだと思って嬉しく思った。

ミシュランの星がついているレストランは2店舗あって、その内の1店舗のメインシェフは日本人だそうだ。また、もう1店舗にも日本人シェフが務めており、食に関しては日本人は本当に優秀なんだなと再認識した。

Tさんは、イタリアに行くまでは英語はできたが、イタリアはほとんどできなかった。でも、最近は、夫ともほとんどイタリア語でコミュニケーションを取り、ホテルのフロントでもバイトができるくらいの語学力はついたそうなので、今後小生が教わることはあっても、教えることはもうないだろう。

日本にいると少子高齢化、若者の貧困など暗い話しかならないが、
こうして、若い人たちが海外で活躍する話を聞くと本当に希望が与えられる。

天国に召される前に是非また、イタリアへ行きたいなと思った。

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