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ヨーロッパ文化教養講座(100分de名著「シャーロック・ホームズ・スペシャル 第3回 ホームズと女性」鑑賞記)

2023/09/20
第3回で取り上げた作品は、「ボヘミアの醜聞」と「サセックスの吸血鬼」。

王族スキャンダルの物証を取り戻そうとするホームズの裏をかき名探偵に苦杯をなめさせるアイリーン・アドラーの活躍を描く「ボヘミアの醜聞」。

恐るべき児童虐待にみえた母親の行為が実は我が子を守ろうとする強烈な母性愛から発したものだったことが判明する「サセックスの吸血鬼」。

ホームズ・シリーズに登場する女性たちは単なる添え物ではなく、確固とした自我をもち、ときにホームズを驚かせるような知性や行動力を発揮する。生き生きとした女性たちの活躍が作品に大きな魅力を与えているのだ。

第三回は、19世紀後半~20世紀初頭の時代背景も交えながら、コナン・ドイルがなぜこうした女性像を描きえたのかを探っていく。

NHKホームページ

コメントと感想:

1.今回取り上げた2つの作品の内「ボヘミアの醜聞」は、ホームズの上を行く女性が存在したということで大変印象に残っている。

2.テーマは、「ホームズと女性」だったが、もちろん、ホームズの恋愛の話ではなく、ホームズを通して描いた、コナン・ドイルの女性観ということだった。

3.コナン・ドイルの父親は、飲んだくれのダメ親父で、母親が賢く優しい家庭の柱だったということで、ホームズシリーズで描かれた多くの女性は、自立した賢い女性だとのこと。
また、時代背景として、「ダウントンアビー」や「メリーポピンズ」で描かれた、女性参政権運動サフラジェットの影響もあったとのこと。

ホームズシリーズを再読する機会があれば、描かれた女性にも注意して読もうと思った。

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