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なぜ、他の資格でなく中小企業診断士を目指すことにしたのか

前回の記事で、中小企業診断士を目指すと決めたことを書いた。今回は、なぜ他の資格ではなく中小企業診断士を選んだのかについてまとめてみる。

この数年、人生の後半となる今後の生き方を考える機会が増えた。その中で暮らしを自律的な方向にシフトさせていきたいという思いが強くなり、どんな道筋があるだろうと思い浮かべた。その結果、中小企業診断士という目標に行き着いた。

この先に記すのは、あくまで私にとっての個別解(と自分で思っていること)である。世間には士業を始め様々な資格試験があるが、それらの合格をすでに勝ち取っている人、さらにその資格を生かして生計を立てている人を私はとても尊敬している。そうした方たちが本やウェブ上でまとめた知見も大いに参考にさせていただいた。

なお、「そもそも資格を目指すべきなのか」というもっと根本的な話もあるが、そこまで書くと長くなるので今回は省く。

目指す道として中小企業診断士を選んだ理由をひとことで言うと、私の興味関心との合致度合いが高く、また試験も必死で勉強すれば何とかなるかもしれないと感じたからだ。すぐに受かるかどうかは別として。

まず、自分の関心エリアをかなり広げて設定した上で資格の候補を考えた。その上で、難易度および自分との相性、自律的な生活に近づいていけそうかということを検討した。私は特段の知識もスキルもないアラフィフの文系人間である。今から理系やコンピュータ系のプロになるのは無理と判断した。また、何年も勉強することが前提となるもの、資格を取得してからの研修や下積みが何年にも及ぶものも対象外とした。

その結果、最終候補としたのが中小企業診断士と行政書士、社労士だ。

この中でどれを選択するか。

私は将来的に地方に移り住むのもいいなと考えている。地域の中で事業を行う会社の後押しなどができたら、面白そうだしやりがいもありそうだ。この3つの士業は、いずれもそれができそうに感じた。

その中で、自分の興味が一番向いているのは中小企業診断士だった。経営やマーケティングといった分野での支援に関心がある。

また、私が持つわずかばかりの初級資格(ITパスポートと簿記3級)、資格ではないが多少の英語読解力を生かすことができるのも中小企業診断士だと思った。ITパスポートと簿記3級は、それだけでは不十分だが試験科目の「財務・会計」と「経営情報システム」に直結する。また、経営理論とIT関連は、英語の用語が頻出する。微弱とはいえ自分のスキルを中小企業診断士の試験に向けて使っていける気がした。

さらに、実際的な理由もある。社労士は受験にあたって会社のハンコを押した「実務経験証明書」を提出しないといけない。今の時点で会社に資格を目指すことを知らせるつもりはないので、この点で対象から外さざるを得なくなる。

また行政書士は、企業内資格として生かす道があまり多くなく、日中に役所で申請書などを出すことが多いから副業として行うことも難しいという話を読んだ。これは納得できる記載だった。うまくやりくりしている方もいるのだろうが、すぐに独立するかわからない自分には適さないと感じた。

もちろん、中小企業診断士にもためらいを感じる部分はゼロではない。工場のことを全く知らないのに「生産管理」に対応できるのか。数字も計算も苦手で簿記(3級を超える部分)や経済学の話を理解できるのか。そのあたりのことは勉強を進めるうちにより強く感じるようになってきたことではあるが、、。どうにかやっていくしかない。

遅々として進まない勉強に、夏の試験に間に合うんだろうかという不安も感じている。でも、自発的に思い切り学ぶことの面白さも感じている。さあ、これからどうなっていくか。

最後に、ここで書いたようなことを検討する上で参考にした書籍を何冊か挙げておく。

「タイプ別 中小企業診断士のリアル」

良い面だけでなく書いてあるところが参考になった。

行政書士の「お仕事」と「正体」がよ〜くわかる本[第3版]
この本も、行政書士という仕事を賛美しているだけじゃない点がよかった。入管法などに関する仕事もあると知り、英語を生かせる機会があるかもと魅力を感じた。

ゼロからスタート! 澤井清治の社労士1冊目の教科書 2023年度版
社労士試験を目指す人の入門書という位置づけ。こういう分野・内容を学ぶ必要があるのかとイメージすることができた。






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