少年改、青年の「ハタチの記念式典」と親の寂しさ
我が家の少年が成人式のために帰省してきた。
正確には「ハタチの記念式典」と言うのだそうな。
無事に成人式を迎えられたことだし、ルックスも昭和感が漂うので、もう少年と呼ぶのも限界である。
親の入場は出来なかったので、ネット配信で視聴した。
ハタチの少年改め、青年は式典の司会を行なっており、式の内容よりも司会ばかりが気になって仕方がなかった。
私はとにかく話す事に関しては実に酷く、口数が少なく失言が多い。
そつなく話すモンだなぁ・・・と、ひとごとだけど夢中で見ていた。
久しぶりの友人たちとも会い、とても楽しそうだった。
成人式の数日後、電車で寮に帰っていった。
青年は、いつも帰省から寮に戻る時は、私が朝出勤する車に乗って行き、駅近くのコンビニで降ろされ、スーツケースをゴロゴロしながら駅まで歩く。
しかも私の出勤は早いので、真冬でも朝7時のコンビニに捨てられるのだ。
そういうドタバタとした送り方に、なんとなく悪いなあ・・と思わないでもなかった。そんなわけで、今回は1日休みをとり、電車の時間に合わせて駅まで送って行った。
青年が去ったホームに残り、落ちては溶ける雪・・・は降っていなかったが、なんだか急に寂しくなってしまった。
彼が家にいる間、物音は多いし声は大きいし、部屋の温度も数度は高い。
存在感ありすぎの青年を見送って、こんな寂しさがやってくるのなら、次回からはやっぱり早朝のコンビニシステムに戻そうと決意した。
家に帰って静まり返った部屋は物音ひとつしない。
いつもは職場に着いた瞬間に、戦場のような状況に放り込まれるので、寂しいなあ・・・なんて思う余裕がなかったのだ。
せっかく1日休みを取ったので、郵便局へ行ったり美容院へ行ったり、贅沢に夕方からお風呂に入ったりテレビを見たり、やりたいことを全部やったらまあまあ忙しかったので、さびしんぼうは夜にはいなくなっていた。
ちなみに、今年の成人式関連のニュースで一番気に入ったのは、「北九州のド派手な成人式で、ついに市長もド派手な衣装になった」というもの。
このニュースはなんだかすごく好きだった。
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