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幼稚園教諭がプライド月間に思うこと

6月はプライドマンスということで私たちS.C.P.Japanもプライドハウス東京のアスリート発進チームとして女子サッカーでのプライドマッチをお手伝いさせていただいている日々です。

私はS.C.P.Japanでの活動を通して「ジェンダー」について考えることが増えました。と言っても、私は今までトイレの標識に男性は青、女性は赤が使用されていることに対しても何の疑問を持たずに生きていたので、これまで全く考えることのなかったことから比べると、考えることが少し増えた程度ですが、、。

そんなことを考えていた先日、本職である幼稚園で七夕製作を行いました。織姫様と彦星様の着物を作る際にそれぞれ3色の色を使って模様を描こう!と話した後に織姫様と彦星様、それぞれどちらか分かるように色で区別するよう子どもに話しました。彦星様は男の子っぽい色、織姫様は女の子っぽい色。3歳の子どもの中にはその言葉で彦星様は青や緑、織姫様にはピンクや赤を選ぶ子もいますが、そうでない子ももちろんいます。そんな子に対して私は「パパはどんな色の洋服着てる?」「ママは何色が好き?」などもう完全に誘導尋問。私のような大人?人が未来ある子どもたちの固定概念を植え付けているのだと思いながらも所属している幼稚園としてはこれが正しい指導法として存在していることにモヤモヤを感じました。
その一方で卒園式の際に卒園児の人数を報告する時、今までは「〇〇組男児〇名、女児〇名、計〇名」と言っていたのをわざわざ男女の比率を伝える必要はないと「〇〇組計○名」に変えたり、ジェンダーに対しての意識も少しずつ持ち始めていることも確かです。
しかし、以前の私のように今あるものに特に疑問も持たず、当たり前だと思っている人はきっとまだまだ多いはずです。知らなければ疑問に持つこともない。

今S.C.P .Japanで行っているプライドマッチでのお手伝いでは「できるだけ多くの人に知ってもらう」ということに意味があると思います。知った上で、「でもこのままでいい」「いや、変えていかないと」と感じることはそれぞれでもいいのだと思います。

当たり前を変えていくことは難しいことだけれど、まずは知るということから始めよう、それくらい気軽な気持ちでプライド月間のこと、プライドマッチのこと気にかけてもらえると嬉しいです。

そして、幼稚園の先生をしているだけでは何も知らなかった、疑問も持たなかった私に多くのことを気づかせるきっかけを与えてくれるS.C.P.Japanでの活動をこれからも楽しみながら続けていきたいです。