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SCRATCH ROASTERY

2023年9月に、当店2軒隣にコーヒー焙煎所「SCRATCH ROASTERY」をオープンしました。こちらの焙煎所は、当店で使用・販売するコーヒー豆を焙煎するだけでなく、お客様にも焙煎を体験いただいて、最終的にはお客様おひとりで焙煎をしていただく日本初の「完全セルフ焙煎」をしていただける施設になっています。

2023年9月にオープンしたSCRATCH ROASTERY

焙煎所を作ることにした経緯

この場所にはもともと別の建物があったのですが、道路の拡張に伴うセットバックのため建て壊され、当店がオープンした2020年7月時点では既に更地の状態でした。当時はオープンしたばかりのカフェの営業で手一杯だったのでそこで何かをするなんて想像もしていませんでした。

更地になる前に建っていたビル(Google Mapより)

当店はオープンから自家焙煎コーヒーにこだわってきました。「自家焙煎」とは、自前でコーヒー生豆(よく見る黒いコーヒー豆ではなく緑色っぽい状態のコーヒー豆)を焙煎することで、当店では1回に500g程度まで焙煎できる手廻しの小型焙煎機を使って焙煎をしてきました。

手廻しの焙煎機。ずっと手でぐるぐるしなくてはいけません・・・

店舗でご提供するコーヒーをはじめ、コーヒー豆のネット販売や事業者様向けのコーヒー豆の販売など、ありがたいことにコーヒー豆の消費が増える一方、小型の焙煎機では焙煎量が追い付かず、大量の焙煎を行う際にはお店をお休みにしなくてはいけないといったこともありました。そのため、より大きな焙煎機を導入したいという気持ちは日に日に高まっていきました。

大きい焙煎機を初めて見学しに行ったとき。めっちゃ欲しくなりました・・・(笑)

動き始めた計画

そんな気持ちの高まりとともに、「更地だった2軒隣の土地に焙煎小屋を作りたい」と漠然と思い始めたのが2021年下旬。そんな話しを南葛SCのマサに話したところ、早速施工業者さんを紹介してもらい、あっという間に打合せをすることに。とても狭い土地だったので、そもそも建物の建設が可能か?というところが最初の懸念だったのですが、業者さんに建設可能と確認をしてもらいました。

更地だった時の2軒隣の土地

そしてその直後の2021年12月には土地の契約をし、その後施工業者さんと1年以上にわたり綿密な打ち合わせを重ねました。「焙煎所を作りたい」という漠然としたアイディアから、誰でも身近に焙煎を体験してもらえるシェアロースタリーにすることや、2階をシェアスペースとすることなど計画が具体化していき、2023年3月いよいよ焙煎所建設の工事がスタート

着工!こうしてみると本当に狭い土地!

オープン!

2023年7月には大まかな工事が完了し、同年9月
1階をSCRATCH ROASTERY
2階をSCRATCH PLACE
としてオープンすることができました。

完成したSCRATCH ROASTERY・SCRATCH PLACE。

オープンから2023年末までに、1階のSCRATCH ROASTERYではのべ20人以上の方に焙煎体験をいただき、販売用のコーヒーも含め100kg以上のコーヒーを焙煎しました。

また、2階のSCRATCH PLACEではネイルサロンハンドメイドショップ2024年1月からアイシングクッキーと焼き菓子のお店がオープン!

土曜日のハンドメイドショップ「Circle On」
金曜日のネイルサロン「Two Luck Nail」
2024年1月オープン、火曜日のお菓子のお店「Cotton Bouquet」

正直人通りが多いとは言えない場所ですが、当店に来ていただいたお客さんがハンドメイドショップを覗いてくださったり、ネイルサロンの帰りに当店に立ち寄ってくださる方がいらっしゃったり、少しずつですが相互に新しいお客さんの認知につながり始めているのは嬉しい限りです。また、様々な業種の方の店舗作りの一端に関わらせていただけるのはとても楽しい体験です!

新しい年を迎えて

私たちが今のカフェをオープンしたきっかけは、サラリーマン時代にたまたま行ったコーヒーの焙煎体験でした。(詳しくはこちらの投稿をどうぞ↓)

私たちがコーヒーの焙煎体験を楽しいと感じられたのは、「コーヒーは自由でいい」と教えてくれた師匠の存在が大きかったように思います。知れば知るほど奥が深く、ネット上にはいろいろな情報や意見が溢れるコーヒーの世界。それを深掘りしていく楽しさもあるのですが、自分が焙煎したコーヒーを自分の淹れ方で楽しむということもちょっとスペシャルで嬉しい体験です。

当焙煎所をこうした小さな楽しさを体験いただける場所にしていけたらと思うと共に、いつの日か「SCRATCH ROASTERYで体験したコーヒー焙煎がきっかけでカフェをオープンしました!」という方が現れてくれたら、こんなに嬉しいことはありません!

文: てつや

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