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ウミユリ -心歌-

重く 冷たく
心の奥深く

何も見えない
誰も気づかない

光の届かぬ
暗黒の世界




無数に咲き誇る
ウミユリの花

ゆるり
ゆらりと
餌を求めて
闇底を這い歩く



花びらと思っていたそれは
あなたを陥れるための
触手

好きでいてくれないのなら
そんな腕
切り落として差し上げるわ



あなたに傷つけられた心なんて
いとも簡単に再生するの


あなたが何を言おうとも
あなたがどんな顔をしようとも
あなたが離れ去っていこうとも


枯れ切った岩肌に
必死にしがみつきながら

幾度となく
再生していくうちに

何も感じなくなったわ



あぁ、水圧に潰されて
見えないのかしら

一度光を照らして
暴いてしまえば

わたしは花なんかじゃない

いくつもの触手をもつ
バケモノよ



けっして
鮮やかでもなければ
美しくもない


それなのに


今日もあなたは
優しく騙されてくれる



蒼く深く
あなたが揺れ堕ちてきてくれるのなら

細くやわらかなこの腕で
強く強く
抱きしめて





貪り食ってあげるわ







参考:深海にひっそりと咲く花 ウミユリ

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恋し続けるために顔晴ることの一つがnote。誰しも恋が出来なくなることなんてないのだから。恋しようとしなくなることがわたしにとっての最大の恐怖。いつも 支えていただき、ありがとうございます♪