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◆愛しい人の生死に直面したときの負エネルギーを涙以外に変えた方法② 〜幸せへの糧〜

しとり
 しとり
  あまつぶひとつ

 重んじる
  あまりに
   あながあく

断てない
 命雨の連鎖よ
  やすらかに

 明日こそ
  わたしに
   降りそそげ


本格的な梅雨入り
独特なあま臭さが
腐敗臭をかき消してくれて

ぎこちなく立てられた線香が
鎮魂香としての役割だけでなく
まさに目の前の肉体から
心が切り離される瞬間に

目を背けさせないようにと
意識を繋ぎ止めていく

「さよなら」とは違くて

どこかで生きている現実さえあれば
いつだって心のあなたを笑顔にできるのに

肉体の果てを間近に見て
どうしてそこに心の存在を信じ抜けるのでしょう

輝きを失った虚な瞳が呪いのごとく
未だあなたを見つめ続ける

やっぱりわたしは
一縷いちるの涙さえ流せないの


***


今回は「◆愛しい人の生死に直面したときの負エネルギーを涙以外に変えた方法① 〜心と肉体の果てに残るもの〜」の続き記事です。


▶︎娘を捧げることで手に入れた「心と肉体の果て」

目を背け続けた「死」から十年あまり、身近に「死」を受け入れる機会チャンスもなく、妄想の死後を描くばかりでした。

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