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投資歴4か月の初心者が 投資ブームに乗って 900万円株式投資してみた。

2020年12月に株を始めて、900万円投資しているやどかりです。

この記事では、900万円の投資結果(3/6時点)や初心者投資戦略、投資を始めたきっかけについて記載しています。

行動しながら学び、学びながら発信していきます。

自己紹介記事もあるので、宜しければご覧あれ。


▮ はじめに:体当たり公開

「最近流行りの投資ブームに乗りたいけど、なんとなく手を出せていないよ」という方へ。体当たりで投資して、その結果を公開している投資初心者のやどかりです。昨今の投資ブームのおかげで、投資系ブログ・YouTubeはとても充実していますよね。しかし、このようなメディアは、それなりに投資経験が豊富な方たちが運営しています。その結果、”初心者向けでも、初心者は置き去り”になってしまう側面が、多少なりともあるのではないでしょうか。やどかりも、つい最近までゴリゴリの初心者であったため、「行間が補えねえ…」「聞いたこともない単語ばかり…」といったこともしばしばありました。優良な情報を提供してくれるメディアを活用するためにも初心者としての記憶が新しいうちに(というかまだ初心者)、記事を公開していきたいと考えています。

具体的には、

なぜその時期に、その銘柄に投資したのか思考過程を公開

初心者だと、当時の判断を投資結果に応じて都合よく塗り替えがち(自戒w)なので、参考のためにも、少しずつ記録していきます。

また、

・「とにかく行動しながら学ぶ」過程を公開

つまり、やどかりは、”その知識も経験も不完全な状態で発信する”ということです。そこそこの投資経験を積み知識をつけてから、ブログ等を始めるのが筋なのでしょうが… 初心者が行動しながらPDCAを回していく過程を公開するのも、それはそれで参考になるかなと考えた次第です。ですので、どうか鵜呑みにせず、他の確からしいソースとの併用をお願いいたします!やどかりの使用している情報源(一次情報、投資系YouTube・ブログ)も公開していく予定です。

以下、株式投資を始めたきっかけやら投資戦略やらと筆を進めるので、お付き合いください。

▮ つべこべ言わずに、まずは投資結果の公開

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個別銘柄は追って公開していくとして、まずは口座ごとの損益。

2021年3月に入って、Treasury Yield Rally(長期金利の上昇)のボディーブローを受け、テック・グロース株が下落しています。やどかりも、SBI証券で米国グロース株をちょこちょこと買っているので、”パウエル・パンチ”(造語)を受けて含み損が出ています。

※初心者向けの簡単な解説☛:長期金利は、企業価値を計算する際に分母に来るものなので、長期金利が上昇すると株価が下がってしまうのです。現在は、①各国政府による金融引き締めが起こるのではという懸念や、②コロナ明け景気回復によるインフレ期待という市場のセンチメントが存在します。そのため、国債が売られて、長期金利が上昇しています(国債の価格と利回りは逆相関の関係)。….......と、やどかりより初心者の方を意識して書いていますが、やどかりも初心者なので、間違いがあれば教えてください!以下同様です。

パウエル・パンチの結果、投資信託のリターンが利回り9.8%と、一番高かった(赤いセル)。やはりインデックスには勝てなかった

▮ やどかりの投資戦略

⭐リターンに対する戦略:欲張らない。勉強代も込みで。

・配当金も含めて、中長期のリターンを狙う。1~3年はホールド予定。

・ダブルバーガー(株価が2倍になること)などの欲は抱かない。個別株のリターンは、年5%を上回れば上々。インデックスの平均リターンより少しでも勝てればいい。

・投資初心者なので、損が出ても勉強代、と思うことにする。

・「勉強代」と思えるくらい額に損失を押さえるために、銘柄は分散する。

⭐投資先選定に対する戦略:ファンダメンタルズ投資×テーマ投資

企業価値に比して株価が割安だと思うものを探す。ただし、企業価値評価の専門家ではない。  

公開情報有価証券報告書、中期経営計画、IRBankの財務情報、プレスリリース)はリサーチしてから投資する。

・テーマ投資の要素も。”これから伸びる(資金が集まる)業界”に注目する。国策産業、これからのパラダイムシフトを見据えたテーマ株(ブロックチェーン、風力etc...)を探す。

最後は直感。株価が下落しても、ホールド力※を保てるように、投資先企業に愛を持つようにする。ポートフォリオで乱高下を共にしてきたマイメン達。健康診断をしつつ、愛を持って見守っていきたい。

※損が出て狼狽し、株を売ってしまうことをせずに、株を保有し続けること

マイメン

↑マイメンとして、やどかりの赤ちゃんをイメージ。黒で書いている文字は、その銘柄を表すシンボル。米国株は1~4文字程度のアルファベット、日本株は4桁の数字で表される。例えば、$ZMはおなじみのZoomを、9202はANAを、それぞれ表す。

⭐株式投資を始めた2020年12月からの戦略

当時、大統領選挙も終わり、既に株高の状態にありました。特にテック・グロース株は、過去最高値を更新する銘柄も多くありました。

例えばおなじみの、テスラ株($TSLA)の株価推移☟2020年12月当時、最高値を更新していた。

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そんな中、遅れて参戦するやどかりが、”カモネギ・ジャンピングキャッチ”※にならないためにはどうしたらいいか…

※造語。初心者が乗り遅れて、株高のところでポジションに入ったものの、その後ブームが終わり、株価が下がってしまうこと。その損失は、機関投資家の利益となり、株式市場の養分となる。

すぐに思いついた答えは、コロナで株価に打撃を受けた銘柄のうち、①業績が下がっているが倒産不安がなく、コロナが明ければ業績回復する銘柄や、②そもそもコロナによる業績への打撃は少ないが、一括りに過小評価されて割安となっている銘柄を探すということです。つまり、コロナで株価に打撃を受け、株価が下がっても、いずれコロナ前の水準には戻るだろう。そうであれば、初心者でもそのアップサイドを狙える。そう考えました。

例えば、やどかりが投資した、三菱商事(8058)の株価推移☟2020年12月当時、コロナ前の水準と比べ株価は低位にあった。その後、順調に株価はコロナ前の水準に回復した。

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このような戦略に従って個別銘柄を選んでいるので、追って公開していきたいと思います。

▮ 2020年12月に株式投資を始めたきっかけ

やどかりが株式投資を始めたきっかけは、大きく3つあります。①収入源を多様化するため、②労働分配率が低いため、③留学資金を作るためです。いわゆる老後2,000万円問題は、まだ先のことなので(やどかりは社会人2年目)、今後5~10年のお金を殖やしたいと思っています。

収入源を多様化するため

やどかりは病弱で、医療費が年間10万以上かかります(常備薬)。そんな体質もあってか、体や心の不調で働けなくなったら…といつも不安に思っています。「自分の時間を切り売りしなくても、収入が少しでもいいから入ればいいな…」。投資による不労所得は、自分の代わりにお金が働いてくれる結果得られるものです。流行りのFIRE(Financial Independence, Retire Early)は、40代でそうなりたいという願望はあります。あくまで自分も働き続けながら、お金にも並走して働いてもらう。そうすることで、収入源を多様化し、自分が働けなくなったときのリスクをヘッジしたい。そして、株式投資は、お金(とそれを投入した企業)に働いてもらえる最たるものといえ、スタートを決意しました。

労働分配率が低いため ←Point!✏

労働分配率とは、「企業において生産された付加価値全体のうちの、どれだけが労働者に還元されているかを示す割合」です。つまり、企業が稼ぎあげた利益をちゃんと従業員に回しているか(給料の増額等)ということです。そして、2020年、配当との関係で、ある事象を耳にしました。「日本は、株主還元に比べて、労働分配率が上がっていない」というものです。近年、日本の労働分配率は上がっていない。他方で、株主重視の姿勢から、配当性向を重視し、稼ぎあげた利益を配当に回す企業が増えている、とのことです。この点について、シンクタンクレポートがヒットしたので、グラフを引用させて頂きます。

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グラフ出典:シンクタンクレポート 企業はなぜ人件費を上げられないのか? - 三菱UFJリサーチ

加えて日本においては、厚生年金等の負担がじわじわと増えており、給料の額面が同じでも、その手取りは減少していくと予想されます。他方で、資産に課せられる所得税(配当や株主の譲渡益にかかる所得)は20%程度で現状据え置かれています。労働による所得と、資産による所得では、後者の方が国に持っていかれてしまう”パイ”が少ないといえそうです。

以上から、「労働者側だと、利益に対する貢献の割に、報酬が少ない。そうであれば、オーナー(株主)側に回れば良いのでは!」と考えました。

自分がオーナー側になるということは、株主として所有している企業の従業員に”割安に”働いてもらいながら、その稼ぎあげた利益を分けてもらえるのです。そうすると、自分の会社で従業員として働くことと、他の会社のオーナーシップを合わせて、利益から受ける恩恵(分配率)がトントンになるのではないか。「日本は、株主還元に比べて、労働分配率が上がっていない」という問題は、賃金の高い会社に転職する、といった形で解決できる問題というよりは、日本全体に存在する構造的な不均衡だと考えます。不均衡の存在する境界のどちら側にもポジションを取ることで、低い労働分配率(ただし、米国などと比べて雇用が保障されている)と高い株主還元率のどちらの影響も受けることになります。これも一種のリスクヘッジではないでしょうか。

③留学資金を作るため

英語圏に留学したいと思っています。ただ、英語圏は学費や生活費が高いので、その資金が必要です。現状のお給料だと、頑張って昇給したとしても手が届かないレベルです。頑張ります。

▮ 投資のススメ

さて、上記のきっかけでやどかりは投資を始めました。共感できない部分もあったと思うのですが、ここで、やどかりの思う、投資を始めて良かったと思う事項をピックアップします。投資を始める後押しになれば幸いです。

①日本円という資産の下落リスクをヘッジできる

さて、日本人は貯蓄・現金を選好すると言われ久しいです。

現金信仰とも言えるこだわりは、資産構成にも表れていて、個人資産に対する現金・預金の比率は53.5%にもおよびます。意外と少ないと感じるかもしれませんが、保険・年金準備金が27.3%を占めるため、投資資産の割合は2割を切ります。世界の現金・預金の比率を見てみると、EUでは35.9%、アメリカにいたってはわずか12.8%です。高齢者ほど預金を好むため、高齢者に富が集中している日本で現金・預金の比率が高くなるのは当然かも知れません。それにしてもグローバルで比較すれば極端に貯蓄選好であることは明らかです。(出典:https://wm.openhouse-group.com/investment4)

しかし、日銀によるETF買付けにより、市場には大量の日本円が放出されています。このような金融緩和により、他の資産の価値と比べたときに日本円の価値が下がっているといえます(いわゆるカネ余り)。アメリカでも同じ現象が起こっていて、ドルの価値の下落に不安を覚えている企業や機関投資家がビットコインに投資する動きが出ています。

More Institutional Investors Jumping Into Bitcoin Leaves Less to Go Around, Data Shows
機関投資家によるビットコインへの投資動向につき詳しく書いてあります:https://www.coindesk.com/more-institutional-investors-jumping-into-bitcoin-leaves-less-to-go-around-data-show

ビットコインに限らず、自分の掌握する”価値”をどのような資産で保有するか。その選択肢として、株式投資は優良だなと思います。日本円の価値が下がっている中、その価値を企業のオーナーシップに換えているため、リスクヘッジになります。企業の稼ぐ力に投資しているわけです。逆に、現預金のみしか持っていないことは、(日本においては)日本円に全力投資をしているのと同じです。額面は変わらなくても、相対的に物の値段が上がるという点で日本円の価値は下がっているので、日本円への全力投資はおすすめしません。

②経済ニュースやIRに敏感になる

月並みですね。(笑) 投資戦略の部分でも記載したとおり、やどかりは有価証券報告書、中期経営計画、IRBankの財務情報、プレスリリースのリサーチに加えて、株価に影響を与える日々の経済ニュースにもアンテナを張っているので、すごく勉強になっています。

ある経済ニュースや公開情報が株価にどのような影響を与えるかー その因果関係を一つ一つ経験していくことで、より多くの事象の因果関係が捉えられるようになり、金融市場の理解を深められます。

現在も、長期金利の上昇がテック・グロース株にいかにダメージを与えるか、マイメンの犠牲をもって体感しております。ほかにも、産油国の減産延長のニュースで石油関係の企業の株価が上がるなど、(そんなに目新しいことではないですが)日々PDCAを回しています。

Oil prices jump as OPEC+ keeps production largely steady, Saudi Arabia continues voluntary cut https://www.cnbc.com/2021/03/04/opec-meeting-saudi-arabia-and-russia-to-review-production-policy.html

▮ 今後の投資戦略

・ワクチン普及、景気リオープニングのトレンドに乗る

さて、コロナ禍においても、バランスシート(家計)がかつてなく改善している層が存在します。コロナでも給料に影響がなかった業種の人は、政府からの給付金をもらいつつ、コロナによる外出自粛で、出費が抑えられています。このような消費者は、コロナの巣ごもりにより、外出の欲求を押さえてきました。そんな消費者たちが、ワクチンの普及により、解き放たれようとしています。生活が元通りになれば、一気に抑え込まれた欲望が爆発し、外食・旅行・レジャー・ショッピング(リアルの)など、お金を使う💰でしょう(spending mood)。そうなれば、景気は勢いをもって回復し、外食・旅行・レジャー・ショッピング(リアルの)の業績は急回復する見込みです。このような業界に注目して、投資をしていきたいです。

・信用取引(空売り)について知り、少しはできるようになる

やどかりは、マイメンを中長期目線で投資しています。そのため、株価が下落しても基本はホールドする予定です。しかしそうすると、株価の下落局面で資産が縮小するのを、指をくわえて見ていなければならないのか…という問題があります。株価が下落局面になったときに、ホールドしている株を空売りして、底値の一歩手前で利食いして、さらに底値でマイメンを買い足す
…なんてことができたら、プロの域ですよね(笑)ここまでうまくいかないにしても、利益を出す手段を多様化するという観点からも、信用取引は勉強して、始めてみたいです。まだ何もかも知らないので、初心者向けの解説はなしです。

・資産が増えてきたら、オプション取引も検討する

オプションは資産を守るための保険として機能するそうなので(まだまだ不勉強)、やどかりレベルの資産額だとまだ早いかな…今後検討したいです。

▮ 最後に

以上、アホみたいに長くなりました。ご精読頂いた方は、どうもありがとうございました。

株式投資がまだの人は、ぜひ一歩を踏み出してみてください!!

最後に、不調のマイメンをご紹介↓。

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※本記事は、特定の銘柄や投資方法を推奨するものではございません。投資は元本割れのリスクがございますので、自己判断でお願いいたします。

※投資額900万円の中には、正確には投資信託への投資額が559,287円含まれています。


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