先日、現在SOMPO美術館で開催中の展覧会『北欧の神秘』へ行って来ました。北欧の絵画にフォーカスした本格的な展覧会で約70点もの作品を鑑賞することができました。

この展覧会を知ったのはたまたまでしたが本当に行ってよかったと思います。『トロルのシラミ取りをする姫』という絵画が美術館のHPを開くと出てきますが、このモフモフとした毛並みを間近で観たいと思ったのです。この巨大な生き物に触れている姫の手元や、背景の色。行きたい！絶対観たい！と強く思った決め手はまさにコレ！（この作品）です。

入口でパンフレットと出品リスト（鉛筆も）をもらい5階へ。一つ一つゆっくりと観てまわりました。

観て行く中で自分が気に入った作品ナンバーにチェックを入れたり、なにがいいと思ったかを書いたりとかちょこちょこするんですが実際に感じたことっていうのは文字にはしにくいです。それは、自分の体というか、心の中で感じたことです。体温が上がるとか勝手に涙が出てくるとかそういうもの。観ながら自分の目尻が下がっていたりもしますがそれはその作品が好きな証拠ですね。一人で笑ってたりとかも普通にあります。（笑）

先程出品リストを見直していたら今回集められた作品のほぼ全ての技法が油彩でした。実際に作品観ているときも確認はしていますが、今リストの文字だけズラっと見るとそれはそれですごいなと。なにか理由があるのかと思ってしまう。だって絵を描く技法は他にもいっぱいあるのに？と。

5階にある展示室から順に階下の展示室へ。素敵な音の演出もあり作品世界に浸ることができます。また、なんと写真を撮影できる展示室も。今の時代、ほんと凄いですよね。

私は、美術作品を写真に撮るということがありえないことだと思っていました。してはいけないとも思っていたのです。だからある個展に行った時、『写真撮ってもいいよ』と言われたことがあったのですが（もう10年以上前の話です）一体何を言ってるんだ⁉この人は!?と、ちょっと怒ってしまった記憶があります。（苦笑）腹立つけど、せっかく言ってくれてるのに何もしないのも失礼にあたるかと思い、結局慣れない手つきでガラケーで撮りましたが。今となってはそれもいい思い出です。（笑）

写真になんか残してどうなの？と思いながらも後日見てみると、不思議な感覚というか、嬉しい思いになったことも思い出します。それは写真でも同じようにエネルギーを貰えたからです。怒りが感謝に変わり、写真に残せたことを感謝しました。個人で楽しむだけではなく、今の時代は残すことで広める（シェアする）こともできますものね。

話が脱線しましたが、今回鑑賞した作品どれもこれも本当に素晴らしかったです。個人的にとてもいいなと思った作品についてはまた次に書くとします。

『北欧の神秘』展覧会は、東京のSOMPO美術館で6月9日までの開催です。